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2016年11月のスーパーコンピュータランキング「TOP500」によると、世界最速のコンピュータ500台のうち、498台がLinuxを搭載したものだという。
半年ごとに発表される、スパコンの処理性能ランキングTOP500では、今回もLinuxが席巻する結果となった。
Linuxはかなり前からTOP500をほぼ独占しており、Linux以外のOSを搭載したコンピュータがランキングから姿を消す日はそう遠くないようだ。
Linux以外のOSを搭載したコンピュータは、2台しかランキング入りしていない。その2台はいずれも中国のものであり、UNIXの一種である「IBM AIX」を搭載している。同じ性能で386位と387位となったこれら2台も、近いうちにランキングから姿を消すかもしれない。というのも、スーパーコンピュータの高速化がますます進んでいるためだ。
上位117位(TOP500の4分の1近くになる)までのシステムはすべて、1ペタFLOPSを超える性能を有している。1年前のランキングでは、1ペタFLOPSを超えるシステムは81台にすぎなかった。また今回のランキングの500位、すなわち最も性能の低いシステムは349.3テラFLOPSだ。2015年11月のランキングにおいて最下位となったシステムは206.3テラFLOPSだった。
386位と387位になったIBM AIX搭載システムは434.8テラFLOPSであることを考えた場合、1年後もランキング入りしているかは疑わしい。筆者の予想が正しければ、1年後のランキングでは500台すべてがLinux搭載システムになっているはずだ。
世界最速のスーパーコンピュータという座を維持したSunway TaihuLightは93ペタFLOPSを達成している。なお、1ペタFLOPSは1000テラFLOPS、すなわち毎秒1000兆回の浮動小数点演算を実行できる性能だ。
TOP500ランキングが初めて発表されたのは1993年6月のことだった。その頃、Linuxはまだ勢いをつけつつある段階だった。そして、1998年の初ランクイン以来、Linuxはトップ10の大部分を占め続けている。また2010年6月のランキング以降では、世界最速のコンピュータの90%以上に搭載されるまでになっている。
UNIXは、Linuxに追い越されるまではスーパーコンピューティング界の雄だった。UNIXはかつて、このリストで圧倒的多数を占めていた。首位の座は2004年以来ずっとLinuxが占有し続けている。
2017年にはLinuxが競合OSをすべて蹴落としているかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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