早稲田大学高等研究所がAIと量子アニーリングの連携に関する研究を開始

ZDNet Japan Staff 2016年11月18日 12時07分

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 早稲田大学高等研究所と、人工知能テクノロジを用いた対話システム開発を手掛けるNextremerは11月16日、量子アニーリングを用いた人工知能ソフトウェア開発を目的とした共同研究契約を締結した。

 量子アニーリングはどんな組み合わせが最適かを計算する「組み合わせ最適化問題」を量子力学で解く解法の1つとして研究されている汎用的な解法。量子コンピュータ「D-wave」の根本の理論でもある。


量子アニーリングは量子コンピュータの根本理論の一つ

 この共同研究は、量子アニーリング手法を応用したもので、人工知能の基礎技術研究の取り組みという。研究は、Nextremerが、アプリケーション開発とシミュレーション計算を担当し、早稲田大学は技術支援のほか、量子アニーリングの計算適用検討などを担当する。早稲田大学高等研究所では、統計物理学の知見と大規模数値計算の手法を活かし、量子アニーリングをはじめとした自然現象(イジングモデル)型情報処理の理論研究や、実問題への応用展開に取り組む田中宗助教が担当する。

 研究内容は(1)対話システムへの応用を目的とする、量子アニーリングを用いた個人の選択の予測、(2)量子アニーリングを用いた深層学習など機械学習の高速化・リソースの削減という。

 田中氏はこの研究の意義について、「近年注目を集めている人工知能分野だが、人工知能による膨大な情報処理の中に組み合わせ最適化問題が内在している。量子アニーリングを用いることにより、組み合わせ最適化問題を解くスピードを上げ、人工知能の中で行われる膨大な情報処理を効率よく実行できる可能性がある」と説明している。また、上記テーマに沿って開発を進め、ハードウェア実装も検討するとした。


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