ロックオンは、データ分析基盤「HPE Vertica」を活用して、マーケティング基盤の新サービスを提供開始した。日本ヒューレット・パッカードが11月18日に発表した。
HPE Verticaはカラム型データベースで、ビッグデータなどをリアルタイムに分析することが可能だ。ビジネスインテリジェンス(BI)ツールやApache Hadoop、R言語などに対応するほか、仮想化環境もサポートし、組み込みの分析機能も備えている。
ロックオンでは、インターネット広告の効果を測定し、そこで蓄積されたデータを分析、活用するマーケティング基盤「アドエビス」の新サービス「オーディエンスエビス」にHPE Verticaを導入した。
オーディエンスエビスは、各種マーケティング施策の接触履歴をヒト軸で確認、評価できるユーザープロファイル機能で、アドエビスで測定したデジタルマーケティングの顧客接点をサービスを横断してオーディエンスごとに把握できる。
オーディエンスエビスには100億件を超えるデータが蓄積されており、ロックオンでは、このテータをユーザーが自由な切り口でリアルタイムに分析できる高速なデータベースシステムを検討していた。また同社はその要件として、分析ユーザー数が増えた場合にも柔軟に対応できることやスモールスタートで必要に応じて拡張できるデータベースであること、としていた。
現在、HPE Verticaはオーディエンスエビスにおいて、ロードされたデータを自動的に最適化するプロジェクション機能により高速化チューニングを実現しているほか、行動履歴のいくつかのパターンそれぞれに合致した計測データを即座に抽出するパターンマッチング機能を提供している。