クラウド管理サービスのRightScaleによると、インスタンスの過剰なプロビジョニングや最適化がされていないことから、おおよそ35%のクラウドコンピューティング支出が無駄になっているという。
提供:RightScale
このデータはRightScaleのクラウドコスト最適化サービスから集計したものだ。それによると、以下のことがわかったという。
- クラウド支出のうちコンピュート関連が76%を、データベースは15%を占めている。ネットワークは3%で、ストレージが2%、残る4%は「その他」となっている。
- インスタンスへの支出は2016年の初めから76%増加している。
- 「Amazon RDS」への支出が増加し始めている。
- 企業の多くが24時間365日インスタンスを動かし続けてている。
- 39%のインスタンス支出が、CPUとメモリの稼働率が40%以下の仮想マシンに充てられている。
- AWSインスタンスのわずか19%がリザーブド(予約)で利用されている。
- 企業は使用していないストレージをクリーンナップしておらず、クラウド支出の7%がアタッチされていないストレージと古いスナップショットに費やされている。
RightScaleが示すデータは重要であり、「AWS Lambda」などサーバレスサービスの考え方にも触れておく必要がある。表面上、これらマネージドサービスは高価に見えるが、効率性が増すという効果は重要だ。
重要ポイント:企業はガバナンス、使用管理、スケジューリング、自動拡張、ストレージポリシー、リザーブドインスタンスなどにもう少し注意を払う必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。