CA World

デジタル変革では競争優位性という考え方すら危ない - (page 2)

末岡洋子

2016-11-24 07:30

 メインフレーム領域の製品提供で知られるCAだが、ここ数年アジャイル、DevOps、セキュリティと3つを加えて4つの柱をもつ。「CAはモダンな”ソフトウェアファクトリー”が必要とするものに向けてポートフォリオをそろえた」とGregoire氏。

 「製品として4つを考えるのではなく、将来に向けて企業が変革するのに必要なコア機能とみてほしい」と続けた。具体的には、ソフトウェアライフサイクルを構成するプランニング、開発とテスト、デプロイ、運用、測定、それにセキュリティに必要な技術をモバイルからメインフレームまでそろえるとアピールした。

 Gregoire氏は集まった約5000人の顧客やパートナーを前に、「継続して変化する企業(Build to Change)」を提案する。かつては発明は一部の人、場所に与えられた特権だったが、現在はチームのコラボレーションから破壊的なアイディアが生まれている。ネットワーク、ツールなど必要な技術がそろったからだ。そうなると、これまでのように長続きする企業(Build to Last)を目指してきた企業は、根本から価値観を変えなければならない。

 Gregoire氏は、「リスクをとる価値を理解している”継続して変化する企業”がデジタル時代の企業。アジャイルに変化ができる企業が生き残る」と言い、FacebookによるInstagram買収、Microsoftのハードウェア進出などの例を挙げる。これらの企業は「現在の構造とエコシステムでは、他からより良いアイデアが出た時に立ち行かなくなることを理解しており、組織内を創造的に脱構築することを恐れていない」という。

 マネジメントも人重視からチーム重視に、ヒエラルキーからコラボレーションに、プロセスをリニアから並列に変える必要があるとした。競合がどこから来るか分からない時代、「競争優位性という考え方すら危ない」とGregoire氏。「アジャイル優位性」という考え方を提案した。

 ソフトウェア開発へのアプローチを変える、新しいチャンスへの対応に最適化、効率性と生産性改善のためにツール、プロセス、投資のバランスを再考、イノベーションの余裕を残す――Gregoire氏は具体的なアドバイスを行う。「近道はない。長期的な視点と成果へのたゆまぬフォーカスが必要だ」と励ました。

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