それを踏まえた上で、展示のある部屋の配置を見てほしい。上下の箱は左右が均等に分配されておらず、しかも1、2、3は左側にあるのに4は右側に、そして5が左側にある。利用者には、左右の配分が判りづらい。これを見た利用者は、2の部屋から4の部屋へ普通にフロア内で移動できると思ってしまうだろう。
あまりいじらずに改良してみた例も挙げておく。もっと抜本的にデザインを直すべきであるが、これだけでも戸惑う・迷う人は格段に減るだろう。
地図→リストの対応
目的の場所に辿りつくためには、目的の場所の周囲の情報も役に立つ。また、展示会などであれば、目的の場所の周囲に他にも興味のある場所がないか、ということを知りたいことも多い。よって、そのエリアの地図上に充分な情報があるか、あるいは地図からリストや個々の場所に関する情報への判りやすい対応関係が(ウェブであればリンクなども)あるのが望ましい。
案内図の大きさなどによってはこちら側の対応づけは充分にデザインすることが難しい場合もあるかもしれない。それでも、可能な範囲で考慮するよう心掛けたい。前述の「判りづらい例」では近傍関係を明らかに誤解しやすくなっている。
地図や案内図に関する大きな課題の一つは「目的の場所が判らなくて迷うこと」だが、「(目に止まれば利用者の役に立つであろう)情報を見落とす」「位置関係などを勘違いする」というのも同じように課題の1つである。