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インドIT企業も変革迫られる今、際立つウィプロの戦略とは - (page 2)

Rajiv Rao (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-12-02 06:30

抜け目のない買収

 Rishad Premji氏の戦略手腕と、Neemuchwala氏の経営手腕の下、Wiproは大半の競合他社とは異なる決断を実行に移した。旧態依然としたオンサイトの開発/保守から急速に脱却しつつある世界で生き残るために必要だと確信できる企業に手元資金を投じたのだ。Mintが報じているように、Wiproは4社の買収に11億3000万ドルを投じており、こうした買収のおかげ既に売上高を5億5000万ドル増やすとともに、テクノロジプロバイダーにとって今後の主要な収入源となる分野に強固な足場を築いたのだ。

 Mintによると、これに対してInfosysは3社の買収に3億9000万ドルを投じたが、現在のところ売上高への貢献は9000万ドルにとどまっている。またTCSはこの2年間、買収や新興企業への投資に1ルピーも支出していないという。

 Wiproの最近の買収劇で最大のものが、10月の5億ドルを投じたAppirioの買収であるのは間違いない。米国を拠点にクラウドサービスを展開する同企業の買収は、大規模収益を狙うよい例だと言える。

 Appirioは、Salesforce.com(CRM分野)やWorkday(HR分野)といった企業の戦略パートナーとしてSaaSソリューションを展開する、世界最大級の独立系クラウドコンサルティングファームだ。顧客として名を連ねているThe Coca-Cola CompanyやeBay、Facebook、Home Depotといったさまざまな企業は、従来型のITサービス企業(のほとんど)が得意とするSAP製品やOracle製品を利用した内製のシステム実装モデルよりも、SaaSという新たな世界の方が好ましいと考えている。

 Mintは、Kotak Institutional Equitiesのアナリストらの言葉を引用し、「この買収によりWiproはSalesforceやWorkdayの実装において、インドの他のIT(企業)を一気に抜き去り、IBMやAccenture、Deloitteとともに世界のトップ5プレーヤーに数え上げられるまでになった」と伝えている。

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