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日本株展望

最高益更新企業には何かキラリと光るものがある - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2016-12-01 12:30

最高益を更新する企業には何かキラリと光るものがある

 上記の25社を成長テーマ別に分けて簡単に解説する。

(1)アジア(と欧米の)消費拡大を取り込む:アサヒグループHLDG、花王、ダイキン工業
アジアで消費が安定的に成長する時代に入っている。アジアで成長する日本企業も生産財を作る企業から消費財を作る企業にバトンタッチされている。
アサヒはビール事業、花王は化粧品トイレタリー事業、ダイキンはエアコンで、国内でも海外でも競争力を有する。各社とも少子化が進む国内の利益が伸び悩む中、海外が新たな成長の源泉となってきている。

(2)商業施設や物流施設、賃貸住宅の建設で競争力:大和ハウス工業
大和ハウスは住宅メーカーだが、小売店舗などの商業施設建設で競争力がある。建設・住宅業界が不況の時も、商業施設が利益を支えてきた。商業施設や物流施設、賃貸住宅の拡大が最高益更新のドライバーとなっている。賃貸住宅は相続税引き上げで相続対策の建設が増えている面もある。

(3)航空機向け炭素繊維で成長:東レ
堅くて軽い炭素繊維がBoeingなど航空機メーカー向けに拡大している。炭素繊維メーカーは多数あるが、航空機向けの炭素繊維は高い技術が必要で、東レは技術で差別化ができている。将来は、自動車の車体にも使われる可能性がある。炭素繊維車を世界の自動車メーカーと共同で開発している。

(4)HIV治療薬のロイヤリティ収入が拡大する:塩野義製薬
エイズ発症を生涯にわたって抑えることも可能になりつつある。塩野義が開発したHIV治療薬がその扉を開きつつある。同社はそこから得られるロイヤリティ収入が成長を牽引している。

(5)国内サービス産業の成長:オリエンタルランド
東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランド、景気の影響を受けず、安定的に高収益を稼ぐことが評価されている。夜の稼働率を高めるなどの工夫で入場者1人あたりの収入を伸ばし続けており、少しずつ最高益を更新している。

(6)自動車電装化の恩恵で成長が続く:日本電産
日本電産は自動車の電装化が進展する恩恵を受け、車載用モーターが拡大している。スマホ向けの触覚デバイスも新たな成長源として期待される。

(7)都心部不動産の空室率低下が続く:三井不動産
都心部で空室率低下と賃料の上昇が続いている。都心部に優良物件を保有する三井不動産に追い風となっている。

(8)旅行需要の拡大:JR東海、ANA
JR東海は新幹線が成長事業となっている。かつて新幹線がビジネス客ばかりに利用されていた時代もあったが、今は国民の足として観光客に幅広く使われている。訪日外国人観光客の増加も追い風だ。ANAは、羽田便の増便が収益拡大に寄与している。燃料費の減少も増益を牽引している。

(9)スマホの成長続く、料金引き下げは骨抜きに:KDDI
日本の携帯電話市場という巨大な市場をドコモやソフトバンクとともに実質3社で独占しているメリットをフルに享受する。スマホ化の進展で月次利用料の拡大が進む傾向があることは追い風だ。総務省主導で料金引き下げが進む懸念があったが、これまでの進捗を見る限り、料金引き下げは骨抜きとなる見込みだ。

(10)派手さはないがニッチ事業が安定的に伸びている:マルハニチロ、ザ・パック、オカモト、東プレ、朝日インテック、リコーリース、トランコム
ここに挙げたのはいずれも人気の高成長株ではない。いずれも地味な安定成長株だ。成長率は必ずしも高くないが、他企業が手がけないニッチ分野を押さえており、少しずつ最高益を更新しつつある。

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