OpenStack向けのSDN(Software-Defined Networking)システム「MidoNet」を開発するMidokuraは12月1日、ミドクラジャパンの代表取締役社長に、元レッドハット 代表取締役社長の廣川裕司氏が就任したと発表した。これまで日本法人の代表取締役(グローバルの取締役会長を兼務)だったMidokura共同創業者の加藤隆哉氏は、引き続きグローバルの取締役会長を務める。
廣川氏は、日立製作所、サン・マイクロシステムズ、日本BEAシステムズを経て、2008年2月から2015年6月までレッドハット 代表取締役社長を務めた。2016年6月にレッドハット 会長職を退任して同社を退職。11月にミドクラジャパンに入社し、12月1日付けで代表取締役社長に就任した。
取材に対して、廣川氏は就任の抱負を次のように語っている。
「クラウド、IoT、ビッグデータなど、これからのITの世界はすべて“ネットワーク”が核になる。Midokuraが開発するSDNのテクノロジを、OpenStackの世界だけでなく、IoT、インダストリIoT(IIoT)の分野にまで広げていくのが目標。日本発のSDNテクノロジ企業として、ネットワークの力で国内のIoT、IIoTのレベルを底上げしていくのが私の役割だ」
Midokuraは、2010年に東京で創業した企業で、現在はスイスに本社を構える。米国メンローパーク、スペイン・バルセロナ、東京の拠点で、OpenStackの仮想ネットワーク管理コンポーネント「Neutron」のプラグインとしてMidoNetを開発している。