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AWS re:Invent

AWSのCEO、オラクルCTOエリソン氏の挑発に応酬--「re:Invent 2016」基調講演

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2016-12-02 10:39

 Oracleの最高技術責任者(CTO)Larry Ellison氏は9月の「Oracle OpenWorld」において、同社がクラウド市場でAmazon Web Services(AWS)を追い抜き、首位の座を勝ち取ると宣言した。米国時間11月30日、AWSの開催する「AWS re:Invent 2016」でこれに反撃したのが同社の最高経営責任者(CEO)Andy Jassy氏だ。

 Jassy氏は基調講演で、AWSの持つ数々の力を「スーパーパワー」と表現し、何度もEllison氏に向けたジャブを放っていた。Jassy氏が挙げた1つ目の「スーパーパワー」はスピード。そして2つ目の「スーパーパワー」はX線透視能力であると表現した。Jassy氏はこれを、「大げさな仕草と大言壮語を見透かす能力」だと冗談めかして説明した。この際、同氏の背後にあるスクリーンには、同じ言葉が書かれたスライドが映し出されるとともに、Ellison氏の上半身が何度もカットインされ、聴衆の笑いを誘っていた。

 Jassy氏の主張は、AWSがベンチマークとともに、「根拠ある意思決定」に向けた手段を提供するというものだった。

 AWSは主要顧客との複数の契約を紹介し、市場におけるAWSの優位性を強調した。顧客として最初にWorkdayが登壇し、AWSをパブリッククラウド顧客向けの推奨プロバイダーとして選択したと発表。次にMcDonald'sが、AWSの採用による成果と、AWSのクラウドを用いた将来的な計画を説明した。その後、米国の金融や証券関係の自主規制機関である金融取引業規制機構(FINRA)の最高情報責任者(CIO)Steve Randich氏が登壇し、「『AWS Aurora』を用いた、Oracleデータベースからの真の解放」について論じた。

 Jassy氏はこれを飛翔(ひしょう)の「スーパーパワー」、すなわち「敵対的なデータベースベンダーによる束縛からの解放」と呼んだ。

 Jassy氏はまた、AuroraにPostgreSQLとの互換性を追加すると発表し、AWSがOracleと本気で戦おうとしていることを強調した。なぜPostgreSQLなのだろうか?PostgreSQLはOracleと機能的によく似ているのだ。つまり、PostgreSQLに対応したAuroraにより、開発者は容易にワークロードを移行できるようになる。

 Jassy氏は「1万4000のデータベースがAWSに移行してきている。そしてデータベースの旧世界からの脱却を図ろうとしている繰り延べ需要もたくさんある」と述べた。

 同氏は今回ほかにも、AWSの急速な成長を持続させるための人工知能(AI)サービスに代表される、新しい製品やサービスを披露した。2016会計年度第3四半期においてAWSは32億ドルを超える売上高を達成しており、通年で100億ドルを超える業績に向かって順調に歩を進めている。

 Jassy氏は「真の交代が今起ころうとしている」と述べ、AWSのような企業が「今後の数十年における技術パートナーになろうと興隆してきている」と続けた。

 戦いの鍵を握るのはデータベースになるだろう。AWSとOracleが真っ向から戦うことになるのは明白だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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