A10ネットワークスは12月5日、SaaS型アプリケーション配信管理プラットフォーム「A10 Lightning Application Delivery Service (Lightning ADS)」を、日本市場で2017年第1四半期より提供開始すると発表した。
コンテナやマイクロサービスベースのアーキテクチャに対応し、あらゆるクラウド環境で最適なアプリケーション配信、セキュリティ、分析機能を提供するほか、ChefやPuppet、Ansibleなどの自動化ツールと連携できるため、DevOpsを実践する組織などに最適という。
Lightning ADSは、マルチクラウドやハイブリッドクラウド環境で提供されるアプリケーションのパフォーマンスを最適化する。WAFやDDoS攻撃防御などのセキュリティ機能を同時に提供する、軽量なフル機能搭載ADC(Application Delivery Controller)「Lightning ADC」と、Lightning ADCに対する設定やサービス状況の監視を一元的に管理できるSaaS型コントローラ「Lightning Controller」を中心に構成されている。
そのほか、アプリケーション単位でのインフラストラクチャ管理、ポリシー管理、可視化と分析機能を提供するポータル「Lightning Portal」と、Lightning ADCが持つ全ての機能を外部から利用可能にするRESTful API「Lightning API」も含まれる。
Lightning ADS構成要素イメージ図
主な特徴は以下の通り。
- 運用の効率化
- DevOpsへの対応
- コスト削減
アプリケーションサービスのポリシー管理と状況監視を一元化。Lightning Controllerにより、複数のクラウド環境で展開されているLightning ADCクラスタを一元的に管理し、Lightning ADCとアプリケーションサーバとの通信状況や、セキュリティインシデントの状況などをグラフィカルなダッシュボードで容易に把握可能。また、マルチテナントとセルフプロビジョニング環境に対応し、複数のアプリケーション開発チームに独立した操作環境を提供する。
システム構築からサービスインまでの期間を短縮化。コンテナやマイクロサービスベースのアーキテクチャに対応し、Lightning APIのRESTful APIにより、Chef、Puppet、Ansibleなどの自動化ツールや、JenkinsなどのCI/CDツールと連携して、システム構成の自動化、高速化を実現する。Blue-Greenデプロイメントによる自由度の高いテスト環境により、システム更新の信頼性と新サービスへのスムーズな移行を実現する。
自動化と効率的なリソースコントロールによる設備・運用コストの削減が可能。上述のCI/CDツールを使用した作業の自動化による運用コストの削減のほか、負荷状況に応じて自動的にADCおよびサーバインスタンスを拡張でき、過剰な先行投資を回避して需要に応じた最適なサービス提供を実現する。