日本ヒューレット・パッカード(HPE)は12月6日、ストレージに関する新たな製品とプログラムを発表した。新プログラム「HPE 3PAR Flash Now」を同日に提供を開始する。実効容量1GBあたり月額0.03ドル(米HPEによる試算)から提供し、ストレージ利用モデルの多様化、オールフラッシュデータセンターの迅速な導入、適切な耐障害レベル、ハイブリッドITインフラへのスムーズな移行を支援するとのこと。
HPEのストレージ製品「3PAR StoreServ Storage」のがオールフラッシュアレイでこれまで一定の評価を得ている点を最大限利用する。
具体的には、3PARオールフラッシュストレージを、実効容量1ギガバイトあたり月額0.03ドルからのコストで提供すると同時に、多様な補完技術とサポートプログラムを組み合わせた内容となっている。これにより、ファイナンスプログラムの域を超えて、オールフラッシュデータセンターの迅速な導入を支援し、従来のストレージシステムからの移行を簡素化、リスク低減、将来的な移行を視野に入れている。
同プログラムにより顧客が得られる主なメリットは以下の通り。
- 新たに導入したオールフラッシュアレイが稼動するまでの期間、支払いを据え置くか、旧資産を下取りに出すことで、キャッシュフローの最適化が可能
- 無償の自動データ移行ツール、または各ユーザーに最適化された移行サービスを利用することで、サービス提供までの期間を短縮
- 99.9999%の可用性保証(保証条件はHPEが提供する可用性保証プログラムの規約に準じる)と、フラッシュに最適化したネットワーキングとデータ保護により、サービスレベルを向上
- ストレージクラスメモリやNVMeなど次世代テクノロジへの無停止アップグレード機能を備え、リフレッシュリスクを最小限に低減
- データ局所性を超えてコントロールを維持し、長期的なロックインを回避、ならびにクラウドからデータを再利用する際のコストや複雑さを低減
また今回、HPE 3PAR Flash Nowプログラムの主要な要素でもあるストレージネットワーキング「StoreFabric 32Gb(Gen 6)Fibre Channel」のポートフォリオを一新するなど、4つの新製品を発表した。
HPE StoreFabric SN8600B ダイレクタースイッチ(希望小売価格:税別2000万円から、12月8日提供開始)
HPE StoreFabric SN6600B 32Gb FCスイッチ(希望小売価格:税別260万円から、12月8日提供開始)
StoreFabric新製品はSmart SAN技術を採用し、3PAR StoreServ Storageアレイからの直接的かつ完全な自動化を実現。プロビジョニング設定時間を90%削減(Demartekによるテスト結果)するだけでなく、手作業による時間の短縮や、人為的なエラーおよびネットワークの変化によるリスクを低減する。
その他の新製品は以下の通り。
HPE T950 ライブラリ(価格は見積もりベース、12月8日提供開始)
HPE TFinity ExaScale Edition ライブラリ(価格は見積もりベース、12月8日提供開始)