Microsoftは7月、マイクロソフト製品/サービス契約 (Microsoft Products and Services Agreement:MPSA)ライセンスプランに新たな購入オプションを追加する計画を発表した。しかし、Microsoftは、2017年初頭に提供が開始される予定だったその新オプションを既に廃止したようだ。
「Directions on Microsoft」の米国時間12月5日のツイートのおかげで、筆者は「Enterprise Advantage」に関する記述がすべて削除されていることに気づいた。
Twitterの同アカウントは、「『Enterprise Advantage on MPSA』に関する記述がMicrosoft.comから削除された。広範に宣伝されたEA(Enterprise Agreement)とMPSAの統合は中止になった」とツイートした。
7月1日に発表されたEnterprise Advantage on MPSAの狙いは、従来のEnterprise Agreementの条件やオファーをMPSAで利用できるようにすることであり、この新プランは特に組織全体での購入オプションを探している中規模の組織に訴求するはずだった。
Enterprise Advantage on MPSAは、MPSAが提供されている全ての市場の商用顧客に提供されるが、250~2400ユーザーまたはデバイスの顧客の関心を呼ぶだろう、とMicrosoftは当時説明していた。
筆者は複数のMicrosoft関係者に、Enterprise Advantageの廃止を決断した理由を尋ねた。彼らの答えを簡潔にまとめると、この新オプションを追加すれば、不要な複雑さを招いてしまうとMicrosoftは判断した、ということのようだ。
広報担当の回答全文は以下の通りだ。
「当社の目標は、顧客が自らの組織をデジタル変革することを可能にする現代的なライセンスオプションを提供することだ。われわれはそこに至るまでのプロセスを高速化および合理化したいと考えている。慎重に検討した結果、Enterprise Advantage on MPSAを導入したら、当社の顧客やパートナーの手間が必要以上に増えてしまうと判断した。顧客のあらゆる購入オプションとMicrosoftの支援するセルフサービスの強化に投資することによって、そして、付加価値のあるパートナーサービスを通して、われわれはより迅速に、より少ない変更で改善してゆくことができる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。