ソフトウェア制御ネットワーク(SDN)やモバイルの通信規格「LTE(Long Term Evolution)」向けのソフトウェアなどを開発、提供するCradlepoint。ソフトバンクは同社と提携して、ネットワーク仮想化技術を応用したクラウドベースのWANサービス「ホワイトクラウド OneLayer on Cradlepoint NetCloud」を日本市場での提供を開始した。
Cradlepointの最高経営責任者(CEO)でチェアマンであるGeorge Mulhern氏と日本のカントリーマネージャーである中島隆行氏に話を聞いた。
ZDNet:まず、Cradlepointについて教えてください。

クレイドルポイント CEO・会長であるGeorge Mulhern氏
George氏:Cradlepointは2006年に設立された企業で、エンタープライズ向けのネットワーク機器で提供しています。過去5年で毎年40%の成長率を続けており、2年前からグローバル展開を始め、日本にも支社を設立しました。
Cradlepointではピープル(人)、プレイス(場所)、シングス(IoT)という3つのエリアを考えていまして、それぞれに適したセキュリティやネットワークを提供しています。他社のソリューションのほとんどはプレイスに対するゲートウェイとして製品を提供していますので、そこがCradlepointの差別化となるところです。
ソリューションとしては、「目的をクリアにしたハードウェア」(purpose-built end point hardware)が主力です。こちらは、こちらは、企業の支店や小売店舗、バスなど、ターゲットに最適化した製品のことで、その開発、提供をしています。いずれの製品も、SD-WANやSDN、クラウドデリバリーなどを活用し、多くの実績があります。
ZDNet:現在、注力していることは何でしょう。
George氏:製品はもともとハードウェアから始まっていますので、そこをソフトウェア化していくという部分がひとつ。R&Dの予算の3分の2をソフトウェア化の部分につぎ込んでいます。もうひとつがインターナショナル化です。そこはどちらかというと製品というより販売になると思いますが、海外進出ですね。この2つが注力分野です。