Hewlett Packard Enterprise(HPE)は11月28日から3日間、英ロンドンで「HPE Discover London 2016」を開催した。米ラスベガスで初夏に開催する「HPE Discover」の欧州版で、参加者は欧州の顧客やパートナーが中心のカンファレンスだ。
Hewlett-Packardの分社により誕生したHPE、ちょうど1周年を迎えたところでの開催となった。既報の通り、HPEは分社後も事業部のスピンオフが続き、基調講演の顔ぶれは少し寂しくなった。そのかわり、パートナー企業が多数登場して舞台に花を添えた。

6月のDiscover Las Vegasで提携を発表、以来蜜月関係にあるのがDockerだ。Discover Londonでは、前回のDiscoverに続いてCEO兼共同創業者のBen Golub氏が登場した。2社は共同で、コンテナ技術を組み込んだサーバー「Docker Ready Server」をローンチしている。「エンタープライズでは開発者の40%が何らかの形でDockerを使っている」とGolub氏。セキュリティへの懸念については「ソースからビルドし、コンテナにおき、デジタル署名し、脆弱性スキャンをし、検証されたものを数秒で実装できる。セキュリティへの懸念というより、セキュリティ対策としてDockerを使うところも増えている」と安全性をアピールした。