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ペイメントの未来はソフトウェア--仏オベルチュールCEO

松下康之

2016-12-15 07:30

 10月23日から26日までラスベガスで開催された「Money 20/20」は、初開催から5年と歴史の浅いカンファレンスだが、ラスベガスで最も広い会場であるSans Expoに隣接するThe Venetianに、1万人以上を集める金融業界最大のイベントだ。


Oberthur TechnologiesのCEO、Dr.Didier Lamouche氏

 日本からもEpson、富士通、NTTデータなどが出展し、Visa、MasterCard、American Express、Bank of America、JPMorganChase、HSBCなどの金融系企業からPayPal、Twilioなどのベンチャー、ALIPAY、UnionPay、SamsungPayなどの中国・韓国系、Gemalto、Oberthur Technologiesなどの組込系セキュリティ、Intuit、Intel、IBM、AccentureなどのIT、コンサルティング企業など実に幅広い企業が顔をそろえた。

 今回は、SIMの製造からアクセスカード、さらにバックエンドのサーバソフトウェアまで幅広く手掛けるフランスのOberthur Technologiesの日本支社、オベルチュール・テクノロジーズ・ジャパン(OT)の取材協力で参加した。そのOTの最高経営責任者(CEO)のDidier Lamouche(ディディエ・ラムシュ)氏にインタビューした。同席したのは日本法人の代表、根津伸欣氏。(文中敬称略)

ZDNet まず、OTが何をしている会社なのか教えてください。

Lamouche OTには2つの大きな柱があります。最初の柱はエンベデッドソフトウェア、それは主にデータとアイデンティティとコミュニケーションを守るためのソフトウェアです。そこに最近、IoTのためのソリューションが加わりました。最初のデータとアイデンティティそれにコミュニケーションは主に「人」に関係するものですが、最後のIoTについては人の代わりに「モノ」について同様にデータやコミュニケーションを守るためのものです。

 人に関わるもっともミッションクリティカルなユースケースはもちろん、お金のやり取り、つまりクレジットカードを使ったペイメントです。ペイメントカードはOTのビジネスの大きな柱です。そこで、クレジットカードに収められるICチップ、つまりその中をセキュアに守るソフトウェアを作っているのです。

 その他にはクレジットカードだけではなくパスポートに格納されたICチップもあります。OTはこれを政府に提供しています。建物に出入りする時に必要なアクセスカードも同じ領域のビジネスととらえています。OTはこのコアのビジネスをもう20年も続けているのです。しかしICチップは単にソフトウェアを入れる箱でしかないのです。

 もう1つの柱は、それらのエンベデッドソフトウェアとICチップだけではなくそれらと企業が持つITシステムと接続を行うためのサーバのソフトウェア群も提供しています。端末側のソリューションだけでは自社のシステムに組み込むことができませんので、それを可能にするサーバソフトウェアということになります。

ZDNet 非常に興味深いのですが、OTは先日の凸版印刷との協業の発表でもある通り、スマートカードを提供する会社だと思っていましたが、ソフトウェアがメインと言うのはどういう意味でしょうか?

Lamouche 実際にパスポートに入っているICチップや携帯電話のSIMカードもその機能を実現しているのはソフトウェアです。我々は特にソフトウェアの会社であるというように宣伝しているわけではありませんので、社外の人たちからそうみなされていないことは仕方のないことですね。

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