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日本株展望

米FRBが利上げ実施--来年利上げ加速示唆で円安進む

ZDNet Japan Staff

2016-12-15 11:34

今日のポイント

  1. 米FRBが0.25%の利上げを発表。これは事前の市場予想通り。ただ、FOMCメンバーによる2017年の利上げ回数予想が、2回から3回に増えたのがサプライズ。発表後、一時1ドル117円台まで円安(ドル高)進む
  2. 日経平均には短期的な過熱感があり、目先、上昇一服となる可能性も。ただし、2017年前半にかけて世界景気の改善と円安を好感して、2万円を超える予想は変わらない

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

米FOMC(金融政策決定会合)の結果は市場予想通り

 米FRB(中央銀行)は12月14日(日本時間12月15日午前4時)、事前予想通り0.25%の利上げを発表した。具体的には、FF金利の誘導目標を0.25~0.5%(中心0.375%)から0.5~0.75%(中心0.625%)へ引き上げた。

 利上げ自体は市場予想通りでサプライズ(驚き)はなかった。ただし、市場の注目点は利上げの有無ではなく、2017年の追加利上げのペースに移っていた。

 FOMCメンバー17人による2017年のFF金利の利上げ回数が2回から3回に引き上げられたことが市場にとってサプライズとなり、発表後にドルが急伸(円が急落)した。発表直前に1ドル115円近辺にあった為替レートは発表後、一時1ドル117円台に乗せた。

FOMCメンバーによるFF金利の予想(中央値)

FOMCメンバーによるFF金利の予想(中央値)
(出所:米FRB)

 米FOMCメンバー17人の予想(中央値)によると、今回0.5~0.75%(中心0.625%)に引き上げられたFF金利の誘導目標は、2017年末に1.25~1.50%(中心1.375%)になる。つまり、0.25%の利上げが2017年中に3回実施されると予想されている。9月の予想(2017年に0.25%の利上げ2回)よりも利上げピッチが速まる内容だ。

 前回の利上げ局面(2004~2006年)ほどの急な金利上昇は見込まれていないが、それでも市場の予想を上回る内容だった。

米FF金利の推移:2000年12月~2016年12月

米FF金利の推移:2000年12月~2016年12月
(出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)

イエレンFRB議長の発言はハト派トーンが薄れる

 FOMC声明文では、今後の金融政策のスタンスについて「ゆるやかなペースでの利上げ」が示唆されているが、市場は、FOMCメンバーによる2017年の利上げ回数の予想が3回に増えたことを材料視した。イエレンFRB議長の記者会見で「米景気の現状に自信があり、今後も拡大を続ける」と考えていることから利上げに踏み切ったとしている。

 トランプ氏の経済政策(減税・財政出動)が米景気をさらに押し上げる可能性について明確なコメントは避けたが、景気刺激策が利上げの回数を増やす必要につながる可能性も暗に示唆した。従来より、追加利上げを急がないハト派トーンは薄まったと見られる。

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