Empowermentは技術に加えて起業家精神の育成も図る。Engagementはコミュニティを通じてモチベーションを向上したり、視野を広げることができるような場の提供を図り、Educationは学生に技術スキルと起業家精神の育成につながる教育活動を展開する。
Girls in Tech Japanのミッション
これまでプレローンチとして準備を進めてきた。例えば9月、加藤氏が勤務するダイキン工業のある大阪市で日本で初めてのイベントとなるGirls in Techを開催した。高校生、大学生を含む110人が集まったが、女性の比率は7割、「技術系のイベントで女性の比率は1割以下なので、新規性のあるイベントになった」と加藤氏は振り返る。11月にはパナソニックのWonder LAB Osakaでも技術交流プレゼン大会を開催した。同会場が就業時間後に開催したイベントとしては最大の参加者になったとのことだ。
このような盛り上がりを受け、準備を整えての本格稼働となる。これまでイベントスポンサーとしては、インフォバーン、ラクラインターネットなど7社が支援した実績を持つ。
まずは12月17日の正式キックオフイベントを協賛企業の日本オラクル本社で開催する。Girls in Techのポーラント支部代表がスピーチするほか、NEC、ヤフーなどの企業に勤務する女性技術者、起業家などを招いてパネルディスカッションや分科会を開く。協賛企業は日本オラクルのほか、ヤフー、サイオステクノロジー、パナソニックなど。内閣府男女共同参画局・経済産業省、経済産業省 関東経済産業局・鳥取県など政府機関の後援も受ける。
今後の計画としては、月1回のペースでのイベント実施を予定している。2017年1月にはヤフー本社でIT業界の技術者にフォーカスしたイベントを、2月にはAIをテーマとしたイベントを計画しているという。イベントの告知を含め、Facebookなどソーシャルを使った情報発信もしていく。
日本はものづくりの企業が多いことから、「ものづくりとITに大きなチャンスがある」と加藤氏は女性技術者の潜在性の大きさをアピールした。