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日本株展望

新年に警戒したい「ABCDEリスク」

ZDNet Japan Staff

2016-12-22 11:29

今日のポイント

  1. 今週も米ダウ平均が最高値を更新。日経平均も年初来高値を更新した。日米市場で恐怖指数が年初来最低。投資家のリスクオン(選好)姿勢が強く、押し目買いが先行
  2. 米国株のアノマリー(季節性)を警戒。過去20年のダウ平均のパフォーマンスを振り返ると「年末株高の場合は、年明けは調整で始まる」を連想させる
  3. 2017年を通じて内外株式に一時的な調整を強いる可能性があるリスクオフ要因は何か? 現時点で想定し得るリスクシナリオを「ABCDE」で整理してみた

 これら3点について楽天証券経済研究所シニアグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

日米で「恐怖指数」が年初来最低で推移

 市場平均が52週安値(終値)から2割上昇した段階で、当該市場が「強気相場入りした」とみなされることがある。その観点では、日経平均は6月24日の1万4952円から約30%上昇、米ダウ平均は2月11日の1万5660ドルから約28%上昇(20日時点)し、日米とも強気相場入りしていることがわかる。

 市場センチメントの改善は「恐怖指数」の安定にも表れている。恐怖指数とは、各国のオプション市場で株価指数を対象とするオプション価格を元に算出されているボラティリティ指数の俗称だ。この指数が高いほど投資家が先行き警戒感を強めているリスクオフ(回避)姿勢を示し、低いほどリスクオン(選好)姿勢を示すとされる(図表1)。

 米景気の回復傾向にトランプ次期大統領によるリフレ政策期待が重なり、米国の恐怖指数は11.45、日本は17.75と年初来最低水準で推移している(12月20日)。

図表1:日経平均、ダウ平均、日米市場の「恐怖指数」

図表1:日経平均、ダウ平均、日米市場の「恐怖指数」
(注)米国の恐怖指数=CBOE SPX Volatility Index、日本=Nikkei Stock Average Volatility Index
(出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(12月20日)

米国市場のアノマリー(季節性)に要注意

 ただ日本株は、米国株の動きに影響を受けやすい特徴があることに注意が必要だ。米国市場で知られているアノマリー(季節性)によると、平均的に年初は株価が安く始まった傾向がみてとれる。

 過去20年間(1996~2015年)のダウ平均の年間パフォーマンスを算術平均して指数化し(年初=100)、2016年のダウ平均も重ねてみると、年末の株高の反動で新年は安く始まった(図表2)。2016年も11月以降は「トランプ相場」で株式の騰勢が強かった経緯から、年明けは利益確定売りが先行する可能性がある。

 逆に、年初の株価下落が投資機会(市場に参加するチャンス)となったケースは多く、新年のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)動向を視野に入れると、2017年の調整もその可能性が高いと考えられる。あくまで市場実績にもとづく経験則で、同様の事象が再現するとは限らない。日経平均の堅調が一本調子で続いていくことは考えにくく、一時的な反動安やスピード調整は“想定の範囲”と考えたい。

 当面、株価が押し目を形成しそうな時期やタイミングとしては、年明けの他に、新大統領就任日の1月20日、大統領就任後100日(“ハネムーン”期間と呼ばれる)後にあたる5月初旬をイメージしている。

図表2:過去20年のダウ平均と2016年のダウ平均

図表2:過去20年のダウ平均と2016年のダウ平均
(注)過去20年の平均=1996年から2015年までのダウ平均の算術平均パフォーマンス(年初=100)
(出所)Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(12月22日)

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