日本オラクルは12月21日、2016年6月~11月期決算を発表した。売上高は前年同期比3.6%増の805億9500万円、営業利益は同5.9%増の239億200万円、純利益は同9.4%増の165億4300万円。クラウド(SaaS/PaaS/IaaS)売り上げが前年同期比の2倍以上に拡大したほか、ソフトウェアとクラウドのアップデート&プロダクトサポート売り上げも増加し、全体として増収増益になった。
セグメント別の業績をみると、SaaSでは、グローバルの間接購買や統合会計についての需要が増加し、ERP・EPMクラウドの売り上げが伸長した。PaaS/IaaSでは、顧客データセンター内からOracleのIaaS/PaaSを提供する「Oracle Cloud at Customer」の引き合いが拡大。SaaS/PaaS/IaaSを合わせたクラウド事業全体の売上高は、前年同期比108%増の39億3400万円と好調だった。全体売上高に占めるクラウド売上高の割合は4.9%とまだ小さいものの、前年同期比で2.5ポイント増加している。
新規ライセンス事業(データベース管理ソフト、各種ミドルウェア、ERPなどの業務アプリケーションソフトの新規ライセンス販売)は、「Oracle Exadata」やセキュリティ製品群の採用が進んだものの、前年同期比に大型案件があった反動で売上高は同8.1%減の180億9400万円。アップデート&プロダクトサポート事業は堅調で、同6.2%増の407億9400万円だった。
ハードウェア・システムズ事業(サーバ、ストレージ、ネットワーク機器などのハードウェアとそれらのOSなど)の売上高は、前年同期比の大型案件の反動減で84億6900万円と同9.9%の減収。コンサルティングや運用管理サービス、技術資格認定事業などを含むサービス事業の売上高は、「Oracle Exadata Database Machine」向けの予防保守サービスが好調に推移して同10.7%増の93億200万円だった。