DAL、データ連携基盤「ACMS Apex」最新版--企業間の業務フロー連携が可能に

NO BUDGET

2016-12-27 14:24

 データ・アプリケーション(DAL)はデータ連携基盤の最新版「ACMS Apex 1.1」を12月28日から販売する。販売価格は、基本機能を利用する形態で60万円からを予定している。

 個々のシステムに独立してインストールされたACMS Apex間を連携する「ACMS Apex Integration(AI)」機能が搭載された。AIを活用することでグループ企業間や拠点間、サービス提供企業とサービス利用企業間といった、企業間を跨った業務フローの連携やリソースの利用が可能になる。データ連携は、ファイル転送を意識しないセキュアなものになり、共有する情報の範囲は権限設定で制御できる。

ACMS Apexによるグループ企業間や拠点間連携イメージ
グループ企業間や拠点間連携イメージ(DAL提供)
ACMS Apexによるサービス提供企業とサービス利用企業の連携イメージ
サービス提供企業とサービス利用企業の連携イメージ(DAL提供)
ACMS Apexによる企業を跨がった業務フロー連携イメージ
企業を跨がった業務フロー連携イメージ(DAL提供)

 複数サーバでの分散構成を組んだ際のサーバ間通信をSSL/TLSで暗号化させる機能も搭載している。ACMS Apexは前版でクレジット業界でのグローバルセキュリティ基準であるPCI DSSに準拠したファイルの暗号化をすでに実装している。

 その他の新機能では「SAP EDI」アダプタが追加された。ACMS Apexと統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP」間でデータを連携するアダプタ機能を新たに実装することで、IDoc(Intermediate Document)/RFC(Remote Function Call)によるデータの授受とステータスの同期が可能になる。

 SFTP(SSH File Transfer Protocol)でファイルを転送するサーバ機能に加え、新たにクライアント機能を追加した。これにより、SFTPのサーバ機能を持つ取引先とのセキュアなデータ交換が可能になる。国内の電子データ交換(EDI)での主要な通信プロトコル「全銀TCP/IP手順」の各電文をSSL/TLSで暗号化することでインターネット上でもセキュアにデータを交換できるようになった。

 最新版では、稼働環境としてRed Hat Enterprise Linux以外に統合管理サーバとしてWindows Server、分散サーバとしてWindows Server、HP-UX、AIX、Oracle Solaris(SPARC)、IBM i(旧称IBM i5/OS, OS/400)が利用可能となる。Oracle JDK 8や各OSメーカーのJDK 8が動作するバージョンをサポートする。管理データベースでは、新たにPostgreSQL 9.4、MySQL 5.7、Microsoft SQL Server 2014 SP2/2016が加わった。

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