調査

NCR、オムニチャネル基盤による流通変革に注力

NO BUDGET

2017-01-05 15:13

 米NCRは、流通やホスピタリティ業界向けソフトウェア基盤に注力すると発表した。

 NCRでは2015年6月に、小売り事業者がいつどのように顧客とかかわり、相互作用していくべきか試みる際に直面する課題に取り組むためのオープンアプリケーションエコシステム「Retail ONE」を発表している。

 Retail ONEは、複数のテクノロジーベンダーのソリューションを容易に関連づけ増幅させるコマースハブで、経験と結びつき、オムニチャネルの基盤を作り上げるもの。NCRは新しいアプリケーションや技術パートナーとともにエコシステムを成長させることによってその戦略の推進を図っており、実績を持つ主要ベンダーが、Retail ONEとの統合に取り組んでいるとする。

 NCRはオムニチャネルソフトウェア基盤、チャネル統合とトランスフォーメーション、デジタルイネーブルメント通して、流通エコシステム全体を越えた変革をけん引していると強調する。

 IDCはRetail ONEについて「Retail ONEによって、NCRは食料や薬品、量販店、デパート、専門店、石油やコンビニエンス業を含む多くの流通セグメントで独自のポジションにいる」と述べている。IDC Retail Insightsの副社長、Leslie Hand氏は、以下のようにコメントしている。

 「NCRはオムニチャネルのポートフォリオを持ち、将来に向けた事業成長のためにリテーラーにとって必要となるものを把握している。解決策を求める小売り事業者へのわれわれのアドバイスは、全てのハードウェアやソフトウェアの評価の背景にある先入観から離れ、ニーズや技術パートナーのビジネス軌道維持能力に基づいて判断するということ」

 NCRのプレジデント兼COOのMark Benjamin氏は、次のように述べている。

「IDCの調査結果はオムニチャネル基盤戦略を後押ししている。Retail ONEのコマースハブ構成は流通経済の現実を認識している。技術に投資するリテーラーは、変革に役立つ新しい技術を求める一方、既存資産の活用をより好んでいる」

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  4. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

  5. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]