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日本株展望

大手銀行株の上昇は続くか? - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2017-01-05 11:13

 ところが、1990年代に入り、邦銀は海外事業の縮小を余儀なくされた。日本の不動産バブル崩壊で財務内容の悪化した邦銀は、海外で資金調達コストが上昇したため、海外で利ザヤが得られなくなった。さらに、1990年代半ばに中南米危機が起こると、海外でも不良債権が増えた。

 3メガ銀行は今また満を持して海外与信の拡大に動いている。1990年代に海外事業縮小を余儀なくされた経験から、無理な規模拡大に走らず、慎重に与信管理しながら事業拡大をはかっている。

「成長性ない内需株」から「海外で成長する株」へイメージが変わると株価評価も変わる

 小売株などでよく見られることだが、海外での売り上げ(または利益)の比率が20%を超えてくると、「成長性ない内需株」から「海外で成長する株」へイメージが変わる。すると、株価収益率(PER)で高い倍率まで株価が買われるようになる。

 3メガ銀行は、今後5~10年かけて徐々に「成長性ない内需株」から「海外で成長する株」へイメージが変わっていくと予想されている。現在、成長しない内需株としてPERが9~12倍で評価されているが、イメージが変われば、PER15倍以上で評価されるようになると考えられる。

3メガ銀行の株価バリュエーション:1月4日時点

3メガ銀行の株価バリュエーション:1月4日時点
(注:楽天証券経済研究所が作成)

 大手銀行株は、好配当利回り株として評価でき、PERや株価純資産倍率(PBR)などの株価指標で見ても、割安ということができる。成長性がないというイメージが変わるかどうかが、今後の株価評価を決めていく鍵になるだろう。

大手銀行株は出遅れ

 3メガ銀行株の過去半年の値上がり率が高いので、銀行株への投資は手遅れと感じる方もいるかもしれない。過去1年で見ると、急落後に急騰しただけで、なお、日経平均を下回る出遅れ株となっている。

日経平均と3メガ銀行株の値動き比較:2015年末~2017年1月4日

日経平均と3メガ銀行株の値動き比較:2015年末~2017年1月4日
(注:2015年末の価格を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)

 海外展開の進んでいる銀行ほど、株価の反発率が高くなっている。みずほFGは、3メガ銀行の中で比較すると海外展開がやや遅れているため、株価の反発率が低くなっている。

 より長い期間の値動きを見ると、3メガ銀行がすべて出遅れ株であることがわかる。

日経平均と3メガ銀行株の値動き比較:2007年1月31日~2017年1月4日

日経平均と3メガ銀行株の値動き比較:2007年1月31日~2017年1月4日
(注:2007年1月末の価格を100として指数化、楽天証券経済研究所が作成)

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