アビームコンサルティングは1月5日、製造業の生産現場と製品のモノのインターネット(IoT)化を支援する「IoT Data-Driven Manufacturing Solution」を提供開始すると発表した。
製造業の支援サービスで得られた知見とIoT基盤の導入実績に基づいて開発されたもの。すでに実績のある活用シナリオとデータ分析モデル、同社で構築したIoT基盤、独自のデータ分析と活用方法論から構成されており、短期間かつ低コストで導入できるとしている。
主なサービス内容として、(1)IoT導入検証トライアルサービス、(2)IoTデータ分析、機械学習活用プラットフォーム構築支援サービス、(3)IoT活用プロセス内製化推進サービス」――が挙げられる。
(1)では、IoTの導入アプローチとメリットを30日間で体験する。ワークショップで最初に企業が蓄積しているデータの活用状況や業務課題を確認し、設備の異常検知、製品状態把握とその品質向上、といったIoTに関する取り組みのテーマを決定する。その後、同社のIoT基盤などを活用し、実データを使用した分析作業とモデル構築を実施する。価格は標準モデルで450万円。
(2)では、同社の人工知能(AI)ツール「HyperCube」と機械学習の手法を組み合わせ、企業がこれまで蓄積してきたデータを異なるアプローチで分析する。データの傾向と現実で起こる事象を同社のコンサルタントチームが照らし合わせることで、発生頻度の低い異常の検知や故障の予測、新たな製品不具合要因の検知、消耗品や部品交換の予測など、企業独自の取り組みでは見逃していた新たな気付きを導き出す。
(3)では、データ分析や業務の改善点とその効果を見極めるプロジェクト型の取り組みを実施し、企業が保有しているスキルと今後必要となるスキルのギャップを把握。企業が継続的にIoTを活用できるように内製化の仕組み作りを支援する。