チップ上のメディカル・ラボが健康探偵として病気を探知
今後5年間で、新しいメディカルlab-on-a-chipがナノテクノロジ健康探偵として機能するようになり、体液中の目に見えない手がかりを追って、医師に診察してもらう必要があるかどうかを即座に教えてくれるようになる。
IBM Researchでは、DNA、ウィルス、エキソソームにアクセスできる直径20ナノメートルの生体粒子に分離し、隔離することのできるlab-on-a-chipナノテクノロジを開発している。そのゴールは、本格的な生化学研究室で病気の解析のため行っているようなプロセスの全てを単体のシリコンチップのサイズに収めることで、究極的には少量の体液からバイオマーカーの存在を迅速かつ定期的に計測し、その情報をクラウド経由で安全に送信できるようにする。
さらに睡眠モニタやスマートウォッチなどから得られる健康データと組み合わせ、AIで解析することで、人々の健康を細部にわたって調べ、トラブルの最初のサインを警告し、病気が進行するのを防げるようになる。