手のひら静脈を使ったスライド式静脈認証技術を開発--富士通研 - (page 2)

NO BUDGET

2017-01-12 12:22

タッチパネルをさっとなぞるスライド式の入力操作と照合アルゴリズム

 小型化に伴い、一度に読み取れる範囲が狭くなることへの対策として、分割して読み取ったパターンを照合するアルゴリズムを新たに開発。その上で、利用者がモバイル端末のタッチパネルを指でタッチし、表示されるガイドに沿って手をスライドしている間に光学ユニット上を通過する手のひらが連続して撮像され、同時にタッチパネルから得られる座標情報も記録されるようにした。

 手をスライドさせることで静脈パターンを分割して読み取って手のひら全体の静脈パターンを照合に用いることができ、さらにガイドにより読み取る範囲の再現性も向上。座標情報を利用して照合に適した画像を選択するなどの処理をして、他人受入率0.001%、本人拒否率0.01%(リトライ1回)を実現している。


操作方法および処理の流れ

 今回開発した技術を用いることで、手のひら静脈認証の光学ユニットの幅を8mmまでに抑えることができ、狭額縁化が進むタブレットなどの小型モバイル端末のフレーム部へ搭載可能なサイズを実現した。また、スライド式の入力操作と照合アルゴリズムにより、小型化を実現しながらこれまで同様の認証精度で認証できるようになったという。

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