Amazon Web Services(AWS)は米国時間1月12日、英国の若者や退役軍人の職業訓練を実施したり、就職を支援する新たなプログラム「AWS re:Start」を開始したと発表した。
同プログラムは、英国の慈善団体であるThe Prince's Trustと英国防省、QA Consultingの協力の下で開始された。当初の目標はおよそ1000人を対象として、その経験の有無にかかわらずITスキルの訓練を実施し、IT関連の仕事に就けるよう支援することだ。re:Startのウェブサイトによると、参加者は「AWS」を用いたクラウドベースのアプリケーションのアーキテクチャ作成や設計、開発の進め方を学ぶという。また、Pythonといった言語を用いたアプリケーションの開発手法も学ぶという。
Amazon.co.uk、Annalect、ARM、Claranet、Cloudreach、Direct Line Group、EDF Energy、Funding Circleなど数々の組織が、人材採用面でre:Startに協力すると表明している。
AWSがクラウド関連スキルの訓練という分野を初めて手がけたのは、2015年にローンチした「AWS Educate」だった。
経営者団体の英国産業連盟(CBI)の副会長であるJosh Hardie氏は米TechRepublicに対し、英国はITスキルを有する人材の不足という問題に取り組む必要があると述べている。
クラウド関連スキルを有する人材の不足という問題は、国を問わず多くの企業が抱えている。Cloud Foundry Foundationが2016年11月に公開した「Global Perception Study」(世界規模での認識度調査)によると、調査対象である900人近い企業幹部の多くが、クラウドについて理解しているIT人材を見つけるのに苦労しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。