編集部からのお知らせ
解説集:台頭するロボット市場のいま
解説集:データ活用で考えるデータの選び方
日本株展望

新年のセクタ投資戦略-業績期待と割安感に注目

ZDNet Japan Staff

2017-01-13 12:16

今日のポイント

  1. ドル円の調整を悪材料に日経平均も下落。Trump次期大統領の記者会見に失望感。ドル円は75日移動平均線(110円)まで下落する余地があり、目先は神経質な動きに
  2. 世界景況感の改善傾向は変わらず。OECD景気先行指数は、主要国(地域)の景気が回復傾向にあることを示している。業種物色では、金融や景気敏感株に分がありそう
  3. 東証17業種別に新年の業績予想とバリュエーション指標を一覧。金融、エネルギー資源、円安メリット、インフラ資本財関連に「業績改善期待を加味した割安感」が目立つ

 これら3点について楽天証券経済研究所シニアグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

為替相場の調整が株式市場の重石に

 今週の国内株式は調整。図表1が示す通り、昨秋以降の日経平均上昇は、米ダウ平均の上昇とドル円の上昇(円安)という2つのエンジンに支えられてきた。かつても(例:2013年前半のアベノミクス相場)、米国株とドル円の双方が上昇する局面で日経平均の騰勢が強まった経緯が分かる。

 ただ、11日の記者会見で、Trump次期米大統領が(市場が期待していた)財政政策に言及しなかった一方、大統領当選以降封印してきた排外的かつ保護貿易主義的な姿勢を示したことへの失望感で、ドルが売られ日経平均の重石となった。11月以降の上げが急だっただけに、ドル円は75日移動平均線(110.30円)程度まで下落する余地がある。

 20日の大統領就任式での就任演説を前に、経済政策をめぐる不透明感が続き、為替と株式が目先神経質な動きを余儀なくされる可能性がある。

図表1:米ダウ平均、ドル円、日経平均の推移(過去5年)

(出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2012年1月~2017年1月12日))
(出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2012年1月~2017年1月12日))

世界景気の回復傾向は続く見込み

 米国を筆頭とする世界の景気、株式、為替(ドル円)の動向は、2017年も日本株に大きな影響を与えそうだ。図表2は、経済協力開発機構(OECD)が11日に発表した主要国(地域)別景気先行指数の前年同月比伸びを比較したものだ。

 米国の景況感持ち直しに加え、中国の景況感回復が鮮明となっており、世界の先行き景況感が2016年春に底入れしたことが分かる。「世界景気に最も敏感な株式市場」と称される日本株が堅調に転じた要因と考えられる。

 また、米連邦準備制度理事会(FRB)のYellen議長が2016年に示した概念「高圧経済(High Pressure Economy)」にも注目だ。雇用環境が回復基調でも低成長、低インフレからの脱却を目指し、FRBとして金融緩和の解除(追加利上げ)を緩やかに実施する――という考えだ。

 こうした中、Trump次期大統領が景気刺激的な政策を実施するなら、金利上昇に弱い「債券売り」と業績回復を期待しやすい「株式買い」の動きが支えられ、業種別には「景気敏感株」の選好が続くと考えられる。

図表2:OECD景気先行指数の前年同月比伸び(%)の推移


(出所:OECD(経済協力開発機構)による発表データ(2016年11月分)より楽天証券経済研究所作成)

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]