Bluemixの提供価値
今までの説明で、Bluemixの特徴の大枠は理解できたと思いますが、最後にまとめです。
一般的なPaaSは、アプリケーションの実行環境だけを示しますが、Bluemixはそれに留まりません。ハイブリッド、オープン、デジタルイノベーションを促進するサービスに加えて、それらを簡単に組み合わせして実装支援するボイラープレート、継続的インテグレーションとマイクロサービスを共同開発レベルで実現するDevOpsサービス、既存資産とアプリケーション連動を実現するインテグレーションサービスなどのユニークなサービスまでを包括していることがBluemixの提供価値であると言えます。
図1-7:Bluemixの提供価値
Bluemixがデジタルイノベーションでなぜ価値を創出するかについてはあわせて「クラウドで『ヒト・モノ・カネ』をデジタル化するWatson・IoT・ブロックチェーンの真の価値」も参照ください。
また、Bluemix利用ガイドが1月6日にアップデートされています。是非、次回への予習に向けて、あわせてご一読ください。
Bluemixのアカウントは無償で作成が可能です。無償枠で是非コンソーラブルに操作できる感触もあわせてつかんで頂ければと思います。
次回から、より具体的なBluemixの強力なコンポーネント群を紹介していきます。一緒にBluemixを歩んでいきましょう。第2回は「Cloud FoundryとDocker」です。ここでマイクロサービスの考えにも触れていきます。
- 平山毅(ひらやま・つよし)
- 日本IBM クラウド事業統括 コンサルティング・アーキテクト
- WatsonやBlockchainに代表される先端デジタル技術を活用したプロジェクト支援などを担当
- 東京理科大学理工学部卒業後、東京証券取引所、野村総合研究所を経て、Amazon Web Servicesでアーキテクト、コンサルタントとして著名なクラウド案件の多くを手掛ける。2016年2月から現職
- 「絵で見てわかるクラウドインフラとAPIの仕組み」「RDB技術者のためのNoSQLガイド」「絵で見てわかるシステムパフォーマンスの仕組み」など共著多数
- Twitter: @t3hirayama