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クラウドの力で「リアルビジネスの破壊」を阻止したい--サーバーワークス大石代表 - (page 3)

飯田樹 山田竜司 (編集部)

2017-01-26 07:00

--AWSにサービスは整ってきたということなのですが、ユーザー側に懸念はないのでしょうか。AWSについては可用性や法律的な懸念、データセンターに入れないことが信用できないという意見もあります。

 まず、可用性についてはお金で解決できます。1台のサーバだと99.9%の可用性ですが、AWSの東京リージョンの中の2台を使えば、99.95%になります。さらに、東京リージョンのデータセンターがすべてダメになった場合に、自動的にシンガポールや韓国で事業を継続するプランも提供可能です。オンプレミスと同じく、お金を出すほど可用性が上がるのです。

 法律の面でも、米国のパトリオット法は2015年に失効していますし、Amazonも米国の傍受プログラム「PRISM」には入ってないと断言しています。

 また、米国の高裁レベルの判断で、米国の企業が提供するサービスであっても、米国外に置かれたデータは米国政府の要請に対して提出しなくていいという判例が出ました。今は暗号化の鍵も手元で持てるため、仮にサーバを司法省が接収しても、暗号の鍵が手元にあれば、複合できません。

 そして、データセンターに入れないという話ですが、物理的なロケーションについては、安心と安全の概念を分けているのがAWSの特徴です。誰もが見学して場所を把握できることは「安心」ですが、「安全」ではないと考えています。場所が分かれば物理攻撃のリスクがあるからです。

 それよりも私たちは、ロックインに対する懸念を抱いています。また、10年スパンで考えた時には、AWSが巨大化した結果、米国の独禁法で分割を要請されるリスクがあるということも不安材料だと認識しています。

--最近、クラウドに対する顧客側の感触は変化していますか。

 2~3年前までの顧客はアーリーアダプターの方が多く、自分で調べてAWSを使うことを決めてから相談に来られていましたが、今は盛り上がりを知って来られる方が多いようです。そのため、ていねいな説明を心がけています。アーリーアダプターだった方々からは、最近はクラウド内での最適化をするためにAmazonの新しいサービスを使っていきたいという相談が多いです。

 また、最近ではIT部門の予算が削減されている傾向があります。クラウドを使ってみて、意外と良いということでシステムのトランスフォームが進められれば、IT部門復権のきっかけにもなるのではないでしょうか。

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