システムエンジニアリングサービス

システムエンジニアリングサービスを議論--営業担当者が集まる組合の活動

橋田博明 2017年01月21日 07時00分

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 「初めまして!参加費用を300円お願いします」

 「New Generations Meet up(システムエンジニアリングサービス推進組合)」は、結成して丸3年が過ぎました。システムエンジニアリング業界の営業担当者などを中心とした会員メンバーから悩みなどを聞きます。分科会のお題として議論してきており、活動も既に38回を数えます。筆者は、この組合の幹事として活動しています。

 メンバーの声は、まさに現在のシステムエンジニアリングサービスの仕事に役立つものになっています。システムエンジニアリングサービスの領域で活動する個人を主体としており、法人や団体はメンバーとしては対象外です。

New Generations Meet upの様子
New Generations Meet upの様子

 組合の目的は、営業を担当する個人が情報を交換し合い、営業活動を効率化し、取引を円滑にすることです。さらに、各メンバーが経営視点を持つイノベーターへと成長することを目標にしています。

 システムエンジニアリングは、対象物の完成を目的とせずに、特定の業務にエンジニアの労働力を提供するという仕事です。提供する企業の従業員が、客先のオフィスに常駐して技術的なサービスを提供するケースがよく見られます。

 現在、IT業界ではエンジニア不足と言われていますが、このような契約で対応している企業が東京都内だけでも5000社以上はあると言われています。大多数が中小企業の中でもさらに規模の小さい企業です。

 自社のエンジニアを提供するケースが多いですが、お客様からはひっきりなしに人手が足りず、他にもエンジニアがいないかという要望が来ることもあります。同業他社のエンジニアに手伝ってもらうこともよくあるのです。そんなやり取りしているのは営業職で、まさに今回の分科会に集まっている方々です。

 皆、お互いに持ちつ持たれつで仕事をすることが多く、実は自社のエンジニアを提供して終わりではなく、仕事情報の交換などが繰り広げられ、そんな活動が自社の売り上げ貢献になるケースも少なくありません。

 さて、この日は2カ月に一度の朝一からの分科会です。各メンバーから普段の活動の中でお題が上がってきますので、それを皆で議論して発表し、良い内容があれば実践していくという形で、すごく好評を得ています。今回は「技術トレンド、案件(業務)トレンド」「イベント出席率向上の施策」の2部構成で実施した分科会を紹介します。

AI、IoTなどキーワードをどう仕事につなげるか

 各グループに分かれ、グループごとにリーダー、書記、タイムキーパーなど役割を決め、個々人が普段の業務の中でよく聞くキーワードを基に話を進めていきます。IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)、VR、FinTech、イテレーション、自動運転車などのキーワードを自分の会社の仕事にどうつながればいいのかといったことを話しながら、分からない用語があれば調べたり、個々人が持っている知識を相互に補ったりしながら、班ごとに発表します。

 実務的なキーワードとしては、2015年に話題になった電力自由化に伴うエンジニア提供の相談と同じように、ガス自由化に向けた動きで相談が多く上がってきていることや、金融業界でFinTechの活用が多く、お金の回転が速くなり、仕事も増えるのではないかなど、それぞれの会社の特色を生かした活動を通じた内容がありました。

 特に、VRの普及に向けて、エンジニアの学習を3D領域、Unity開発に主に対応させているという企業もありました。

 ビッグデータ絡みでは、BI(ビジネスインテリジェンス)やBA(ビジネスアナリシス)の活性化が多く発生してきており、そこにまさにAIを生かすような対応もあるとのこと。

 開発言語では、通常で多く活用されているJava言語はまだまだニーズが多いが、モバイルでのハイブリットアプリ対応が可能な「Apache Cordova」「Monaca」などのニーズも求められていることも多いと感じているとの話もありました。

 市場のトレンドや、社会の動きの中で発生する業務という点では、ズレはないと言えますが、最新の技術領域を上手く組み合わせて、エンジニアに提供できるかが今後の1つのきっかけになりそうです。

 もちろん、バランスを考慮してトレンドに対応した施策を実施するか、それともVRやAIなどに特化し、市場での伸長を狙ってマーケティングしていくかというところは、システムエンジニアリングサービス提供企業の今後の成長についての選択肢かもしれません。

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