Intelの最高経営責任者(CEO)Brian Krzanich氏は米国時間1月16日、全米小売業協会(NRF)のイベント「Retail’s BIG Show」に登壇し、小売業界向けの新プラットフォーム「Responsive Retail Platform(RRP)」を発表した。
Intelによると、RRPは店内に分散した技術を結びつけ、IoTソフトウェアとサービスを開発、実装しやすくするためのプラットフォームだ。つまり、小売業がもつハードウェア、ソフトウェア、API、センサを標準化された方法でまとめ、柔軟で革新的なソリューションの構築を促すものとなる。
Intelのマーケティング担当ディレクターであるRyan Parker氏は、「店舗向けの『Xeon』ベースのマルチテナントプロセッサのようなもの」と説明した。
プラットフォームの中核となるのは、RFID機能を持つ低消費電力の統合型センサだ。センサを使って在庫を追跡したり、店の活動や顧客の好みを示す店内データを生成することができる。
RRPはまた、クラウドアプリケーション向けのオープンソースの分析PaaSも備える。
現在RRPはIntelの「Core i7」プロセッサをベースとするゲートウェイで稼働するが、将来はユースケースを増やし、Xeonベースのゲートウェイも提供していくという。RRPは同日より、Intelのパートナーエコシステム経由で利用可能になっている。
Intelはまた、今後5年間で1億ドル以上を小売業向けに投資する計画も発表した。これは、IoTの要素とVRやロボティクスなどといった他の技術を小売業向けに統合し、在庫管理から支払いまでに及ぶニーズを満たすIntelの広範な取り組みを支援するものとなる。
IntelはNRFで、店内でオンデマンドで3Dニッティングができる技術、リアルタイムの洋服とシューズのマッチングプラットフォーム、顧客とのエンゲージを強化できるインタラクティブな製品ディスプレイなども披露した。
提供:Intel
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。