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日本株展望

嵐の前の静けさ?--恐怖指数は低位を維持

ZDNet Japan Staff

2017-01-19 12:17

今日のポイント

  1. 世界の政治不安が強まっているものの、世界景気の改善期待は高まっている。その結果、1月は日経平均が下がってきているが、恐怖指数は低位に
  2. 材料待ちの状況が続いている。これから始まる10~12月決算で利益の好転が確認できるか、1月20日のトランプ大統領就任演説は金融市場に好感される内容か、見極めたいとのムードが広がっている

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

円高への警戒が続く中、日銀のETF買いが日経平均を下支え

 1月18日の日経平均は、前日比プラス80円の1万8894円だった。朝方1ドル112.54円まで円高が進んだことを嫌気し、日経平均は一時前日比マイナス163円の1万8650円まで売られたが、引けにかけて持ち直した。

 日中に為替が1ドル113円台まで円安に戻したこと、16、17、18日と日本銀行が3日連続で703億円の上場投資信託(ETF)を買ったことが下支え要因となった。

 日経平均がここから一段と下げるか、あるいは持ち直すか、株式市場は材料待ちの状態だ。2つの材料を待っているところだ。

(1)1月20日トランプ氏の大統領就任演説

 大統領選直後の「勝利宣言」のような、金融市場に好感される内容か? あるいは、暴言をエスカレートさせて市場に失望されるか?

 大統領就任演説で共和党主流派の作文による原稿を読み上げれば、市場に好感されるが、思いつきで暴言を連発すると失望される。期待より不安が高まっているのが現状だ。

(2)これから始まる日本の10~12月期決算

 円安が進んだこと、米国と中国の景気が持ち直していることから、10~12月決算は利益好転が見込まれる。10~12月は、2017年3月決算の第3四半期に当たる。決算発表時点で通期の業績見通しを上方修正する企業がどの程度出てくるか注目される。

 ただ、為替が短期的にあまりに激しく乱高下しているので、今回の決算発表では利益予想の増額修正を見送り、保守的(低め)予想を継続する企業が多くなる可能性もある。

恐怖指数は低水準に留まる

 恐怖指数とも言われる「日経ボラティリティー・インデックス」は足元、低水準に留まっている。

日経平均と日経平均ボラティリティー・インデックス推移:2016年1月4日~2017年1月18日

日経平均と日経平均ボラティリティー・インデックス推移:2016年1月4日~2017年1月18日
(出所:日経QUICKより楽天証券経済研究所が作成)

 上のグラフをご覧いただくとわかる通り、恐怖指数(日経ボラティリティー・インデックス)は、日経平均が急落する局面で上昇する。上のグラフの(1)と(2)のところで日経平均が急落し、恐怖指数が急騰している。世界経済と政治の両方に不安が高まっていたことが恐怖指数の上昇につながった。

 ただし、(3)のところをご覧いただきたい。2017年1月は日経平均が緩やかに下がってきているが、恐怖指数は低位に留まっている。

 世界の政治不安は高まってきているが、世界と日本の景気・企業業績に回復期待があるため、恐怖指数が急騰する展開にはなっていない。

 これが、嵐の前の静けさなのか、あるいは反発に向かう前兆かはまだわからない。1月20日のトランプ大統領就任演説と、これから始まる10~12月期決算の内容を見て考えたい。

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