クラリベイト アナリティクスは、1月11日、「Top 100 グローバル・イノベーター 2016」を発表した。日本は34社が選出され、世界シェア率第2位だった。40社が選出された2015年のシェア1位から順位を一つ落とした。1位は米国で39社が選出された。
Top 100 グローバル・イノベーター 2016は、クラリベイト アナリティクスが保有する特許データを基に知財・特許動向を分析し、世界で最も革新的な企業・機関を選出するもので、今年で6回目となる。「特許数」「成功率」「グローバル性」「引用における特許の影響力」という4つの評価軸を基本とし、クラリベイト アナリティクスのデータベースを使用して計算された。
Top 100 グローバル・イノベーター 2016 受賞企業(日本企業)1/2
Top 100 グローバル・イノベーター 2016 受賞企業(日本企業)2/2
今回の特徴として、同アワードで選出された企業・機関は特許出願数は減少する一方、特許登録率が著しく上昇している。このことからクラリベイト アナリティクスでは、選出企業・機関が量より質に注力した新たな技術革新の事業化を目指していると指摘している。選出企業・機関の2015年の総売上額は4兆ドル以上となり、研究開発費用は2270億ドルに及ぶという。また、S&P100インデックス(米国株価指数)の企業に対し、平均9.1%を上回る研究開発投資を行っているという結果が出た。
また、特許ポートフォリオの多様性が明確になったという。既存の自社業界だけでなく、他業界分野を開拓する「イノベーションのボーダーレス化」が顕著になっていると説明している。
具体的に、キヤノン、ゼネラル・エレクトリック、日立製作所は、医療機器への研究開発投資が目立ち、またGoogleは自動運転車、Amazonは無人機技術への投資が目立った。