IBMは米国時間1月19日、2016年第4四半期決算(12月31日締)を発表した。19四半期連続の減収となったが、予想を上回った。
同期の純利益は45億ドルで、1株あたり利益は4.73ドルだった。非GAAPベースの1株あたり利益は5.01ドルだった。売上高は前年同期比1.3%減の218億ドルだった。
アナリストらの予想は、非GAAPベースの利益が1株あたり4.88ドル、売上高が182億8000万ドルだった。
2016年通年の純利益は130億ドルで1株あたり利益は13.59ドル、売上高は799億ドルとなった。アナリストの予想は、売上高が797億ドル、1株あたり利益は13.47ドルだった。
クラウド、アナリティクスを含む戦略分野の取り組みは、第4四半期の売上高が前年同期から11%増加し、95億ドルに達した。全体の売り上げに占める比率は41%となった。クラウド事業は最も成長したカテゴリで、2016年通年の売り上げは前年比35%増の137億ドルとなった。
テクノロジサービスおよびクラウドプラットフォームの売上高は、1.7%増の93億ドルとなった。ソフトウェアを含むコグニティブソリューションの売上高は1.4%増の53億ドルとなり、ハードウェアとOSソフトウェアを含むシステムの売上高は25億ドルとなった。
最高経営責任者(CEO)Ginny Rometty氏は声明で、2016年はIBMが「業界をリードするコグニティブソリューションとクラウドプラットフォーム企業」としての地位を確立した年だと述べている。
またRometty氏は、「『IBM Watson』は世界をリードするビジネス向けのAIプラットフォームで、『IBM Blockchain』などの新しいソリューションはあらゆる種類のトランザクションに新しいレベルの信頼性をもたらしている」とし、「IBM Cloudには差別化された機能があり、金融サービスや航空、小売などの業界の変革を支援している。こうしたことからIBM Cloudを選ぶ顧客は増えている」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。