6.経営陣に女性が増える
Redfinの最高技術責任者(CTO)Bridget Frey氏は、テクノロジ業界の企業幹部に女性が増えると予想している。同氏は、雇用の多様性に関する透明性を増すテクノロジ企業が増えるに従って、この新たに生まれた意識が変化を起こすと考えている。またFrey氏は、テクノロジ企業が女性幹部を迎えようとする競争は今後激しくなる一方だろうと述べている。
7.企業はARとVRを取り入れる
Emergence CapitalのパートナーであるJoe Floyd氏は、2016年中には「Oculus Rift」「HTC Vive」「PlayStation VR」を含む消費者向けの有力なVRプラットフォームがいくつかリリースされたが、有力なARプラットフォームはまだ存在しないと述べている。同氏によれば、企業での採用例はまだ初期導入の段階にあり、実験が行われているところだという。Floyd氏は、「2017年には、能力の高い従業員による実験が各業界で続くだろう。また、専用のVR/AR用ヘッドセットがまだ一般的になっていないため、スマートフォンの高い普及度を生かして、スマートフォンベースのVR/ARで強みを発揮できるケースでの導入事例が増えると予想している」と述べている。
また、デジタルマーケティングエージェンシーのPOPでCTOを務めるJake Bennett氏は、2017年にはVRが主流になると述べている。「VRを利用できる消費者がクリティカルマスに到達することは、没入感の高いまったく新たなマーケティングへのチャンスを生むため、各ブランドにとって極めて重要なマイルストーンになる」と同氏は言う。「企業はVRを利用して、顧客と感情的な深いつながりを生み出すことができるようになり、これまでは不可能だった形でブランドを強化できるようになる」(Bennett氏)
8.IoTが企業で一般的に使われる
Emergence Capitalの創業者であり、ゼネラルパートナーを務めるBrian Jacobs氏は、IoTに特化したプラットフォームが、企業の文脈でより積極的な役割を果たすようになると予想している。同氏は、「企業は人間が身につけているもっとも普及したセンサであるモバイルデバイスを利用して、物理環境を個人の好みに合わせるようになる。これまでは変化しない存在だった建物が、その中で動く人間に合わせて動的に変化するようになる」と述べている。
2017年の企業は、センサやRFIDタグ、カメラ、その他のスマートデバイスが生成した大量の情報を活用して、売上や利益の増加を目指すとGOLINのテクノロジ担当シニアマネージャーであるAriel Roop氏は予想している。Roop氏によれば、この情報を利用することには多くのメリットがあるが、そのためには企業が保管と管理のための適切なソリューションを見つけ、事業部門の責任者とITスタッフが密にコミュニケーションを取ることが必要になるという。