日本株展望

中国関連株を見直し

ZDNet Japan Staff 2017年01月24日 11時34分

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今日のポイント

  1. 日経平均は当面、トランプ不安・円高不安を背景に上値が重くなりそう。ただし、日本と世界の景気回復が続くので、下値は堅いと予想
  2. 当面、安川電機など中国設備投資関連株の業績が上向くと予想。中国経済は構造問題を抱えているが、足元の中国景気は回復が続いていると考えられる

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

10~12月決算の発表が始まる--安川電機は業績予想を上方修正

 日経平均は当面、トランプ新大統領の保護主義発言が続き、円高が進む“トランプリスク”への警戒から上値の重い展開となりそうだ。

 一方、日経平均を押し上げる要因になると期待されているのが、いよいよ始まった10~12月決算の発表だ。円安が進んだ効果、米国と中国の景気が改善している効果から、10~12月は日本企業の業績モメンタム(勢い)が改善していると予想される。

 1月23日は投資家の注目度の高い、安川電機(6506)が決算を発表した。安川電機は20日締めの3月決算銘柄だ。10~12月期(9月21日~12月20日)は第3四半期に当たる。以下の通り、決算発表と同時に通期の業績(会社予想)の上方修正を発表した。

安川電機が発表した2017年3月期業績(会社予想)の上方修正(金額単位:億円)

安川電機が発表した2017年3月期業績(会社予想)の上方修正(金額単位:億円)
(出所:同社決算短信)

 安川電機は、株式市場で設備投資関連株と言われている。制御機器(モーションコントロール)やロボットなど設備投資関連機器の売り上げが中心だからだ。また、中国関連株とも言われる。中国での販売も多いからだ。

 今回の業績上方修正は、中国市場を中心としてスマホや自動車向けの旺盛な設備投資が続いたことにより、ACサーボモーターなど制御機器の販売が計画以上になったことによる。

 上方修正後でも、2017年3月期は前年比で16%の営業減益予想となっているが、これは円高によるものだ。円高がマイナス104億円の営業減益要因となっていまる。円高がなければ、47億円の営業増益となっていた。中国を中心に設備投資が回復している恩恵を受けている。

 中国向けの販売は、前期の2016年3月期は低迷が続いたが、今期に入ってからは回復が続いている。ちょうど1年前の決算説明会で、安川電機は中国の受注が回復に向かうとの見通しを話していたが、その通りとなった。

 中国の経済統計は信頼性が低く、中国の景気実態はわかりにくいが、中国でビジネスをやっている日本企業の動向からは、中国の景気が回復しつつあることがうかがえる。

 中国設備投資関連である、ファナック(6954)、三菱電機(6503)、オムロン(6645)、日立建機(6305)、牧野フライス(6135)などの決算発表に注目したい。

中国景気は足元、回復してきている

 1月20日に中国の10~12月期GDPが発表になった。前年比6.8%増で、事前の市場予想6.7%を上回った。中国のGDP統計は操作されていて、実態を表していないが、それでも0.1%程度の細かな変化に国の景気実態の方向性が表れていると言える。足元の中国景気は回復基調にあると推測される。

 国際通貨基金(IMF)の世界経済予想では、2016年に入ってから中国の成長率予想の上方修正を続けている。中国景気が2015年10~12月期を底に回復に向かっていることを表している。

 1月に出したIMF最新の予想では、2017年の中国GDPの成長率予想を前年比6.2%増から6.5%増へ上方修正している。これは、日本の中国関連株の業績が足元持ち直していることと整合する。

下値は限定的と考えられるが当面、上値も重くなりそう

 トランプ不安と円高不安から、1月23日の日経平均は246円安の1万8891円と売られた。ただし、日本と世界景気が回復してくる見通しは変わらない。当面、上値は重く、下値は堅い相場が続くと考えられる。

 タイミングの測り方が難しいが、ここからさらに下がれば徐々に買いを入れていく方針でいいだろう。世界景気の回復を買う相場は、まだ終わっていないと考えられるからだ。

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