編集部からのお知らせ
ZDNet Japanが新しくなりました!
New! 懸念高まる産業機器のセキュリティ
日本株展望

リスクとチャンスが共存する2017年の日本株

ZDNet Japan Staff

2017-01-25 12:39

今日のポイント

  1. 2017年は世界景気の改善が続く中、グローバルに政治不安が高まる年と考えられる。昨年同様、日経平均と為替の乱高下が予想される
  2. 売買タイミングの取り方が難しいが、小型成長株への短期投資にチャンスがあると考えている。日本株は配当利回りから見て魅力的で、大型の好配当利回り株にじっくり積み立て型で投資するのも良いと考えられる

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

今年も日経平均は荒れる予感

 2016年の日経平均は、前半に急落、後半に急騰する展開だった。短期間で悲観と楽観が入れ替わるめまぐるしい年だった。

 2017年も同様に荒れそうだ。窪田氏は、2017年の日経平均について「前半高、後半安」を予想しているという。年前半は、政治不安はあっても、日本と世界経済の回復を買う流れが勝ると考えらえる。目先は、トランプリスクと円高を嫌気して、軟調な展開が続く可能性があるが、下がったところは株を買い増しする機会になるだろう。

 ただし、年後半に世界景気の回復を買う流れが一巡する中で、米国や欧州、中国の政治不安がさらに深刻化し、株安が進む可能性があると考えられる。売買タイミングが難しい年になりそうだ。

 いいタイミングで株を売買するにはどうしたら良いだろう。大切なことは、下がった時に過度に弱気にならず、上がった時に警戒を怠らないことだ。

 窪田氏がファンドマネージャーをやってきた25年間は、日経平均が3万8000円まで急騰したり、8000円まで急落したりするなど、試練の連続だったという。それでも、下がった時に過度に悲観的にならず、上がった時に警戒を怠らなければ、何回でも利益を得るチャンスはあったという。

 実際に投資するにあたって大切なのは銘柄選別だ。今年は、小型成長株と大型割安株に投資チャンスがあると考えられる。窪田氏が25年間のファンドマネージャー経験から身に染みて感じたことは「成長株は短期投資、割安株は長期投資」がふさわしいということだという。

小型成長株に投資チャンス

 今年は成長テーマが増えており、小型成長株に投資チャンスが増えるだろう。小型成長株は、うまく売買すると“短期間”に大きな値上がり益が得られることもある(窪田氏がファンドマネージャー時代にやっていた短期投資は、短くて1週間、長くて2~3カ月の投資のことだ。デイトレーディングはやっていなかったという)。

 ただし、注意を要するのは、小型株は失敗すると短期間で大きな損を被る可能性もあることだ。小型成長株は「売り時が難しい」ことを肝に銘じておくべきだ。

 上昇しているところで早々に売ってしまうと、売った後、さらに急騰が続いて残念な思いをすることがある。一方、突然、急落を始める時は要注意だ。放置すると、株価は「半値八掛け二割引」の急落に見舞われることもある。

 人気の成長株が急落を始めたら、問答無用で売る必要がある。窪田氏がファンドマネージャーをやっていた時に「急落する小型株は問答無用で売り」を徹底していたという。急落している間は、何で下がっているのかわからないが、大幅に下落した後で「あの成長ストーリーは偽者だった」と明らかになることが多いからだ。

好配当利回り株にコツコツと積み立て投資

 小型株の短期売買に自信がない方は、大型の好配当利回り株にコツコツと積み立て投資していくのが良いだろう。あるいは、日経平均などに連動するインデックスファンドやETFに積み立て投資していくのも良いだろう。

 日本株は、短期的に急騰急落を繰り返しているので、短期的な売買タイミングが難しいが、長期投資の対象として積み立て型で投資するならば、配当利回りから見て魅力的と考えられる。

東証1部平均配当利回りと長期金利(10年国債利回り)の推移:1993年5月~2016年12月

東証1部平均配当利回りと長期金利(10年国債利回り)の推移:1993年5月~2016年12月
(注:楽天証券経済研究所が作成)

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    コスト削減&拡張性も、堅牢なセキュリティ&規制も同時に手に入れる方法、教えます

  2. 経営

    サブスクビジネスのカギはCX! ITIL準拠のツールをこう使え

  3. クラウドコンピューティング

    “偽クラウド”のERP使っていませんか?多くの企業のITリーダーの生の声から学ぶ

  4. クラウドコンピューティング

    RPA本格展開のカギは?「RPA導入実態調査レポート」が示す活用の道筋

  5. セキュリティ

    RPA導入時に見落とされがちな“エンタープライズレベルのセキュリティ”を紐解く

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]