伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は1月23日、マイクロソフトのクラウドサービスプラットフォーム「Microsoft Azure」の活用支援サービスを体系化し、「cloudage works by Microsoft Azure」の名称で同日より提供を開始すると発表した。Azure利用環境の提供から運用までをCTCが総合的に支援することで、ユーザーはアプリケーションの利用・開発に注力でき、業務の効率化に貢献するとしている。売上目標は3年間で15億円。
cloudage works by Microsoft Azure全体像
CTCではcloudage works by Microsoft Azureにおいて、Azure利用環境の提供や、従来から提供している導入アセスメントサービスインテグレーションサービスに加え、今回新たに既存システムからのクラウド移行を検討しているユーザー向けにシステム監視や運用管理業務を代行するサービス「Azure運用管理パック」も提供する。
Azure運用管理パックは、Azure運用サービスの提供実績を持つグループ会社のCTCシステムマネジメントが担当し、CTCシステムマネジメントが提供しているAzure運用サービスの範囲をさらに拡大し、ユーザーに代わって24時間365日の運用監視やバックアップ、セキュリティチェックなども行う。また同パックでは監視・運用要件に合わせて、ベーシック/シルバー/ゴールドの複数のプランを用意した。
cloudage works by Microsoft Azureでは、Red Hatが開発・提供する商用Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」やオープンソースソフトウェアにも対応したサービス提供が可能。
CTCでは今後、Azureをユーザー社内に展開できるクラウド基盤「Azure Stack」を活用することで、Azure上で利用するアプリケーションに最適なインフラを構築できる環境にも対応していく方針で、その他にも引き続きAzureを活用したサービス開発を進めていくとしている。
日本マイクロソフト 業務執行役員 ゼネラルビジネス部門 パートナービジネス推進統括本部長の浅野智氏は、以下のようにコメントしている。
「この度の伊藤忠テクノソリューションズの Microsoft Azure を活用支援サービス『cloudage works by Microsoft Azure』の提供開始を心より歓迎いたします。今回の協業にあたり、日本マイクロソフトは、パートナー企業のクラウドビジネス立ち上げを支援する『プラクティス・ディベロップメント・ユニット(Practice Development Unit、PDU)』によるビジネス開発、技術支援を行います。PDUは、2016年7月1日より発足した新組織で、営業、技術の両方の側面でパートナーの新規ビジネスを支援します。さらにマイクロソフトがグローバルで展開するマーケティングリソース、ファンドを活用し、年間を通じて共同マーケティング、セールス活動を実施します。伊藤忠テクノソリューションズとの協業を通じて、エンタープライズ向けのインフラ市場はもとより、今後の発展が期待される人工知能・機械学習技術なども視野に入れた、お客様にとって魅力のあるソリューションをお届けしてまいります」