Redshift対応でビッグデータ分析のコスト削減--DAL

NO BUDGET

2017-02-02 07:15

 データ・アプリケーション(DAL)は1月25日、データハンドリングプラットフォーム「RACCOON」の最新版を2月1日から販売すると発表した。

 RACCOONは、データ連携・移行時のデータ加工・変換をノンプログラミングで行えるプラットフォームで、最新版は「RACCOON 1.6」。AWSが提供するビッグデータ向けクラウドデータウェアハウス(DWH)サービス「Amazon Redshift」や「Microsoft Access」、「Microsoft SQL Server 2016」に対応できるようになった。Microsoft Accessは、2000〜2003 (mdb)/2007〜2016(accdb)をサポートする。

 Amazon Redshiftは、対応するBIツールの豊富さから、ビッグデータ分析基盤として導入が急速に進んでおり、DALではRACCOONとAmazon Redshiftとの連携により、ビッグデータ分析における必要なプログラム開発コストを削減できるとしている。


RACCOONとAmazon Redshiftの連携イメージ

 RACCOON 1.6では「フォーマット変換定義の自動操作」、「開発クライアントDeveloper Studioの高度な検索と置換」「複数の入力ファイルの一括処理」「Windowsイベントログへの出力」などの機能が追加された。

 フォーマット変換定義の自動操作機能は、編集ルールを記述したファイル(リソース操作ファイル)をコマンド実行することで、フォーマット変換定義を作成・更新できる機能。複数のフォーマット変換定義に同様の編集を適用する場合に、GUIによる操作ではなく、バッチ処理のようなコマンド実行で一括編集できる。

 「開発クライアントDeveloper Studioの高度な検索と置換機能」は、編集中の変換定義ファイルだけではなく、ワークスペース内のすべてのフォーマット変換定義を対象にでき、設定の検索と置換が一括で実行できる。これにより多数の変換定義ファイルを管理している場合のメンテナンス性が向上する。

 「複数の入力ファイルの一括処理機能」は、設定したディレクトリ配下に格納されている入力ファイルを一括で処理する。例えば、支店ごとの売り上げデータとなる複数のファイルを1つの入力データとしてまとめることが可能になった。また、対象とする入力ファイル名は、ワイルドカードを利用できる。

 「Windowsイベントログへの出力機能」は、変換ログの出力先としてWindowsのイベントログへの出力が選択可能にする。これにより、Windowsのイベントログ監視ツールによるエラーの監視が容易になり、保守性を向上した。

 DALでは同製品の販売目標を1年間で100ライセンスとしている。

 RACCOON V.1.6は、DALとDALのパートナーを通じて販売される。販売価格(税別)は、Standard Editionが300万円、Developer Editionが200万円。Standard Editionでは月額125,000円(税別)のタームライセンス価格もあり、利用期間は最低3カ月から。なお、2017年3月末まで、Standard Editionをキャンペーン価格200万円(税別)で販売する。

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