Amazon Web Services(AWS)は米国時間1月26日、米国東部(バージニア北部)と米国東部(オハイオ)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)の各リージョンで「Amazon Cloud Directory」の一般提供を開始したと発表した。同社はこのサービスを「Amazon Cognito」および「AWS Organizations」のバックエンドとして使用してきていると述べている。
AWSによると、Cloud Directoryはクラウドベースの管理やスケーラビリティ面での一般的な長所を備えつつ、多面的な観点やデータの拡張を安全なかたちで取り扱えるようになっているという。
AWSのチーフエバンジェリストJeff Barr氏は同社ブログへの投稿に「『Cognito User Pools』は、ユーザーのサインアップやサインイン、多要素認証をサポートしたアプリケーション固有のユーザーディレクトリを実現するために、Cloud Directoryを使用している。『Cognito Your User Pools』を用いることで、モバイルアプリやウェブアプリに対して容易かつセキュアなかたちでサインアップ機能やサインイン機能を追加でき、数多くのユーザーをサポート可能なスケーラビリティを有したフルマネージド型のサービスを実現できる」と記している。
「同様にOrganizationsは、関連するAWSアカウントグループの作成をサポートし、多重階層による幅広いさまざまなポリシーの強制を可能にする目的でCloud Directoryを使用している」(Barr氏)
Amazonによると、この新サービスは「最終的に一貫性を持つ」ことになるデータの高速な検索と取得を目的として構築されているという。
Amazonは、Microsoftの「Active Directory」を使用しているシステム管理者に対して、引き続き同社の「Directory Service」製品を使用するよう推奨している。
Cloud Directoryの価格は、米国東部(オレゴン)リージョンでは読み込みが1万回ごとに0.0036ドル、書き込みが1000回ごとに0.0039ドル、ストレージは1Gバイトあたり0.23ドルとなっている。
提供:AWS
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。