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国連の世界データフォーラム--持続可能な技術開発に向けたアクションプランなど策定

Dan Patterson (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-02-11 07:00

 データ科学者や外交官、ビジネス分野のリーダーたちが南アフリカ共和国に集まり、教育レベルの向上や、気候変動との戦い、グローバルマーケットの安定化に向けたテクノロジやデータの活用方法について意見を交換した。


提供:国連世界データフォーラム

 この世界にはデータプランが用意されている。南アフリカ共和国のケープタウンで現地時間1月15〜18日にかけて、第1回「United Nations World Data Forum」(国連世界データフォーラム)が開催され、100カ国から1500人近くのデータのエキスパートたちが集まった。トップクラスの科学者や政治家、ビジネスの専門家などを含む参加者らは、テクノロジの世界的な影響についての重要な知見を発表するとともに、世界レベルでの持続可能な技術開発に向けたアクションプランを策定した。

 国連にとっての優先事項は、科学的な標準の確立だ。国連の前事務総長である潘基文氏は2014年に、持続可能な開発目標SDGs)について「代替となる惑星は存在しないため、代替となり得る計画もない」と述べている。SDGsは気候変動や核拡散問題、急速な技術変化による経済的影響といった既存の脅威による影響を低減するために策定されたものであり、169項目の達成基準から構成されている。

 世界データフォーラムはSDGsの重要な構成要素であり、今回の会議を主催したのはStatistics South Africa(南アフリカ統計局)だ。国連の広報担当者であるPragati Pascale氏の声明によると、同会議の目標は「国家統計システムにおけるイノベーションと近代化や、持続可能な開発におけるデータの流通、パートナー関係の構築、リソースの結集を含む6つの戦略的分野」に取り組んでいくうえで、国際的なコミュニティーに支援を要請するための、世界レベルの「to-doリスト」となるアクションプランの策定だった。

 南アフリカ共和国の統計に関する責任者であり、南アフリカ統計局の局長でもあるPali Lehohla氏は、データに大きな欠落があるため、為政者の適切な判断が妨げられていると述べるとともに、「出生と死亡の正確な記録を管理していない国家の数が100を超えており、女性に対する暴力に関するデータを定期的に集計している国はわずか41%しかない(中略)測定できないものに対しては何も達成できない」と同会議で述べた。


「iPad」アプリ(「PopTech: The World Rebalancing」)上のUN Global Pulse(国連グローバルパルス)の危機対応データ

 この会議では持続可能な開発に向けたビッグデータの利用方法について取り組まれ、科学者やテクノロジスト、政治家といった人々が、市場の弾力性から自然災害、そして中南米地域のパンの価格や、ソーシャルメディアの世界的な影響に至るまでの、ありとあらゆるものを分析するためのデータの利用方法についてアイデアを語っていた。またUN Global Pulse(国連グローバルパルス)は、ビッグデータをアクション可能なかたちに可視化する「hazegazer.org」という危機管理用のツールをローンチするとともに、ラテンアメリカの辺ぴな地域でテクノロジとデータを利用可能にする「Data República」というポータルのグローバルローンチを行った。

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