日立製作所が2月1日に発表した2017年3月期第3四半期(2016年10~12月期)連結決算(国際会計基準=IFRS)は、売上高にあたる売上収益が前年同期比11%減の2兆1655億円、営業利益が同4%増の1402億円、純利益が同3%増の777億円。
売上収益については、為替や日立物流と日立キャピタルの再編費用などが影響しているとし、事業拡大などで992億円押し上げたとしている。営業利益にも同様の影響があり、収益性改善などで439億円押し上げたとしている。
2017年3月期第3四半期累計(2016年4~12月期)は、売上収益が前年同期比10%減の6兆5193億円、営業利益が同9%減の3731億円、純利益が同11%増の1912億円。
2016年10~12月期の情報・通信システム部門は、売上収益が前年同期比6%減の4703億円、営業利益が同31%増の360億円の減収増益となった。
営業利益のうち、212億円がシステムインテグレーション、ソフトウェアやハードウェアの販売などを担当する「フロントビジネス」での収益。サーバ、ストレージ、通信ネットワーク関連機器などの「ITプラットフォーム&プロダクツ」では141億円。ただし、「フロントビジネス」は前年同期より14億円の減小、「ITプラットフォーム&プロダクツ」は前年同期から69億円増加した。
2016年度(2016年4月~2017年3月)の連結決算見通しは、売上収益が10%増の9兆円、営業利益が12%減の5600億円とした。情報・通信システム部門は売上収益が3%減の2兆400億円、営業利益が1%増の1430億円とした。