福岡県築上町は、職員のモチベーション向上と組織全体の活性化を推進するため、日立公共システムが提供する「ADWORLD 人事評価システム」を導入した。日立ソリューションズ西日本が2月3日に発表した。
築上町は、複数の異なる評価項目を含んだ役職ごとの評価票を用いて人事評価を実施している。ADWORLD 人事評価システムはこの評価制度に対応しており、評価票の作成と評価項目のメンテナンスを容易にする。また、職員が各自PCから目標や評価結果を入力できる。
評価票の配布や回収といった作業が不要となり、特に手間が掛かるデータの集計と分析もスムーズかつ正確に作業できる。導入済みの「ADWORLD 人事給与システム」と連携させることで評価結果データを二重登録する手間も削減する狙いがある。
2014年5月に改正された地方公務員法は、全国の地方公共団体に対して2016年度から人事評価制度の導入を義務付けている。現在、約89%の自治体が制度を導入している。しかし、制度の運用ではExcelや紙による評価票を使って手作業で運用している自治体が多い。本来の業務以外に膨大な事務作業が発生し、人事担当者の負担となっているケースが見受けられるという。
築上町は、人事評価システムの導入で人事担当者の作業負荷を抑え、人事評価制度を効率的に運用し、適正な人員配置や昇給昇格への反映、能力に応じた研修計画の実施を進めていく。