--Cisco対抗と言われるArista Networksとの提携は?
Aristaは興味深いポジションにある。
企業はハイブリッドITを望んでおり、アプリケーションを高速に開発したいと思っている。アプリケーションの開発、実装、プロビジョニングを高速化するにあたって最大の障害はコンピューティングでもストレージでもなく、ネットワークだ。
クラウドのデータセンターで最も多く発生しているミスは、人間がネットワークを変更した時に犯したミスだ。ネットワークは現在でも手作業が多く、Aristaはここに自動化を持ち込もうとしている。ソフトウェアなので、拡張性もある。HPEのストレージとコンピュートを組み合わせ、「HPE OneView」が統合ポイントとなる。
Aristaは現在チャネル展開しておらず、HPEのチャネルを活用できる。HPEの顧客にしてみれば、Aristaの技術を、簡単にすぐに利用できるということになる。
--クラウド時代のハードウェア企業の役割は何だと考えるか?
ハードウェアは現在でも重要だ。アプリケーションが動くにあたってハードウェアが必要で、特に日本は今でも他の成長国に比べて、ハードウェアの重要性が高い。
だがハードウェアも進化している。アプリケーションデリバリのインフラ、ソフトウェア定義が可能である必要がある。HPEのハードウェアインフラはソフトウェア定義の世界で好位置につけている。
高性能コンピューティングのノード、ミッションクリティカルのノード、それぞれユニークな要件を持つが、クラウドの土台になる仮想化されたノードはさらにソフトウェア定義が進む。ここでハイパーコンバージドの「HPE Synergy」はユニークな製品であり、重要な役割を果たす。