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米医療業界で高まるセキュリティリスクの実態--IBMレポート - (page 2)

Charlie Osborne (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2017-02-13 06:30

 さらにIBMは、部内者が原因で病院が被害を受けることが多いと述べている。これには、悪意のあるものと、意図しないものの両方が含まれる。ネットワークを用いた医療システムに対する攻撃の68%は部内者によるもので、その3分の2近くが意図せずに行われたものだという。

 「フィッシング詐欺や、サーバの設定ミス、ノートPCの紛失などの、本来善良な組織部内者の失敗や不手際が、攻撃者にネットワークに対する攻撃の糸口を与えている」とIBMは述べている。

 新たに発生しているもう1つの問題は、例えば電子健康記録(EHR)サービス提供事業者による情報漏えいなど、第三者組織を通じて間接的に被害を受ける潜在的リスクが生じていることだ。例えば2015年には、米インディアナ州の医療ソフトウェア企業Medical Informatics Engineeringがネットワーク経由の攻撃を受け、390万人の患者の個人情報が流出した。

 医療サービス提供機関は窮地に追い詰められている。米国の医療システムにせよ、英国の国民保健サービスにせよ、医療に携わる組織は、医療費を下げるだけでなく、医療関係者や患者に対して電子的なソリューションを提供し、それを近代化することも求められている。

 データ漏えいが起これば金銭的被害は甚大だが、医療業界の組織では、データを安全で管理された状態に維持するための予算が不足している場合もあり、さらに悪いことに、攻撃者は今後も中核的なサービスへの攻撃を継続する可能性が高い。盗まれる情報の価値は高く、ランサムウェアから得られる利益は非常に大きいものになり得るためだ。

 IBMは、「医療業界は嵐の海に漂う浸水中の船のようなものだと考えている。変化や拡大が、保護やセキュリティの充実よりも早いペースで進んでおり、攻撃が防御を大きくリードしている。脅威が極めて大きいため、この状況を変える必要がある」と述べている。

 「医療組織を法令に準拠した安全な状態にすることは、情報漏えいのリスクを最小化し、あらゆる脅威の潜在的影響を減少させる。別の言い方をすれば、サイバーセキュリティに注意を払わなければ、患者の財務的な健全性や身体的な幸福、あるいは患者の命に対して危険が及ぶということだ」(同レポート)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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