ITRが2月9日に発表した国内データウェアハウス(DWH)用データベース管理システム(DBMS)市場調査によると、2015年度の売上金額は前年度比35.0%増の約40億円となった。2016年度も同26.8%増と引き続き伸びを予想している。
ITRは、同市場の順調な成長について、Amazon Web Servicesを利用するユーザーの増加に加え、後発のGoogleが著しい伸びを示していることを主要因として挙げている。IoTの導入の高まりなど、データ活用環境の強化に対する投資が着実に増加していることも指摘した。
提供形態別に見ると、これまではパッケージでの導入が主体だったが、2015年度よりSaaSでの導入が急速に拡大していることも分かった。ITRでは、2017年度にはSaaSがパッケージを上回ると予測している。現在、「Amazon Redshift」がSaaS市場の拡大を牽引しており、「Google BigQuery」も急速に売り上げを伸ばしている。
国内DWH用DBMS市場規模推移と予測:提供形態別(ITR提供)