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日本株展望

半導体に18年ぶりのブームの兆し

ZDNet Japan Staff

2017-02-14 12:55

今日のポイント

  1. 日米で半導体ブームが起こりつつある。18年ぶりの大ブームとなる兆しも。日米の半導体関連株に一段の上値が見込まれる。日本の半導体産業は競争力を失ったが、それでも、半導体材料・製造装置などで競争力のある企業が残っている
  2. 東芝は投資対象として不適切と考える。東芝半導体は競争力があるが、原子力発電などで巨額の損失が出る可能性がある

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

米国で半導体関連株の上昇が目立つ

 米国で、半導体業界の利益成長期待が高まり、SOX指数(半導体株価指数)が大きく上昇している。4~5年周期で好不況を繰り返す半導体業界だが、今回は、18年ぶりの大ブームになる兆しがある。

米SOX(半導体株価)指数の動き:1997年1月31日~2017年2月10日

(出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)
(出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成)

(1)ITバブル以来のブームに沸く半導体業界

 前回の大きな半導体ブームは、ITバブルと言われた1999年に起こった。この頃の半導体の主用途は、パソコン(PC)だった。20世紀は、PCの成長とともに半導体産業も成長した。PC買い替えサイクルが、シリコンサイクル(半導体サイクル)を形成していた。

 1999年には、インターネット/パソコンの成長期待が異常に高まり、株式市場でIT関連株や半導体関連株が異常な高値まで買われた。ところが、後から振り返ると、それはITバブルだった。2002年には、IT需要が大きく落ち込み、ITバブル崩壊不況が起こった。

(2)2000年代に入り、半導体産業は構造不況に陥る

 その後、半導体産業は、PCの成長が止まったために長期停滞(不況)局面に入った。2008年のリーマンショックで、再び大きなダメージを受けた。

 日本の半導体産業は、1980年代には世界トップの競争力を持っていたが、2000年代には競争力を失って低迷した。2000年代の半導体構造不況で、日の丸連合が期待をかけたエルピーダメモリが破綻し、日本の半導体産業の没落が決定的となった。

(3)半導体産業が、新たな成長期に

 今、半導体業界は、久々の世界的ブームに沸いている。高機能化したスマホ、タブレット端末が世界中で売られるようになり、半導体需要の伸びを牽引している。

 他にも、半導体を使う分野が急速に増えている。自動車の電装化・電動化が加速しており、自動車は半導体需要を牽引する重要な分野となりつつある。

 IoT(モノのインターネット化)の普及も、半導体需要を増加させている。産業用機器でIoTが広がっている。

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