日立製作所は、「仮想ワークスペース トータルソリューション」の提供を2月16日から開始した。価格は個別見積もり。
クライアント端末を仮想化する際に必要なコンサルティング、仮想デスクトップ環境(VDI)基盤の導入運用などのサービスをワンストップで提供する。「クライアントインフラ・グランドデザイン コンサルティングサービス」と「統合クライアントサービス」、VDI基盤の「マネージドサービス」に分かれる。

サービスの全体像(日立提供)
「クライアントインフラ・グランドデザイン コンサルティングサービス」は、クライアント環境でのセキュリティや運用のポリシー、業務内容を踏まえて顧客ごとの課題を洗い出しから、最適なクライアント環境を提案する。業務ごとのセキュリティ統制と利便性のバランスの検討やWindows 10移行対応なども含まれる。
「統合クライアントサービス」は、導入や運用の外部委託(BPO)サービス。端末のソフトウェア管理には、VMware AirWatchを利用する。ハードウェア管理では、端末調達から設定、回収まで対応し、端末紛失時には24時間対応でリモートから初期化するサービスも提供する。
ハードウェア管理の対象となる端末は、Windows 10 Professional搭載の端末、Windows 10 IoT Enterprise搭載のシンクライアント端末。今後、対象ハードウェアを順次拡大していく予定。端末ソフトウェア管理や人員増減などに応じて予備機を調達、運用する予備機調達・運用サービス、オンサイトサービス、開発支援サービスはオプションで提供する。
VDI基盤の「マネージドサービス」では、同社がすでに提供している「かんたんPrivate DaaS」、統合プラットフォームの「Hitachi Unified Compute PlatformかんたんVDIモデル」が提供される。VDIソフトウェアはVMware Horizonをサポートする。これにより、VDI基盤上での3次元CAD利用や動画編集用途にも対応できるようになる。専用サポート窓口で24時間365日、システムを監視する。
専用サポート窓口とハードウェア監視は標準提供されるが、統合プラットフォームの利用は、別途サポートサービス契約が必要。サービス監視、パフォーマンス監視については2017年度に提供開始予定。