ベリタステクノロジーズは、Amazon Web Services(AWS)と新たなテクノロジアライアンスを締結し、AWSを利用する企業に多様なデータ管理機能の提供を開始した。AWSへの移行を加速し、ハイブリッドクラウド環境でのアプリケーションとデータの管理を強化できるという。2月16日に発表した。
具体的には、「Veritas Resiliency Platform」を使用して、AWSとの移行処理やフェールオーバー、フェールバック処理を全体的に統合管理できるようになる。クラウドをリカバリ先として利用し、オンプレミス環境の運用コストを削減したい場合、Resiliency Platformを利用して、AWSへの仮想インフラの移行や自動的なリカバリをワンクリックで実行できるようになる。
「Veritas InfoScale」をAWS上に実装することで、SAPやOracleなどのエンタープライズアプリケーションをAWS上で実行しながら、オンプレミスと同等のパフォーマンス、回復力、拡張性を得られるようになる。
「Veritas Access」によって非構造化データワークロードを最適化できるソフトウェア制御ストレージ(SDS)を利用できる。「Amazon Simple Storage Service(S3)」と併せて利用し、非構造化データワークロード向けの低コストストレージ層として活用することで、AWSへのデータ移行が容易になる。
今後、Veritas Accessを「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」インスタンスとして実行し、最適なストレージ層を「Amazon Elastic Block Store(EBS)」やAmazon S3から自動的にプロビジョニングすることも可能になるという。
ハイブリッドクラウドのデータを保護したいユーザーには、「Veritas NetBackup」と「Veritas Backup Exec」が用意されている。AWSユーザーは「NetBackup Amazon Machine Image (AMI)」 を使用して、あらかじめ設定されたカスタマイズ可能な配備を実行できる。
Resiliency Platformの最新版、InfoScale for AWS、Amazon S3向けのオンプレミス型Veritas Accessは2月16日から発売されている。AWS上で動作するVeritas Accessは、2017年内をめどに提供される予定。
AWSとの連携イメージ(ベリタス提供)